インフルエンザの予防接種が始まりまました。
毎年冬の時期に流行るインフルエンザ。
なぜ冬に流行るのでしょうか。

インフルエンザの弱点がないから冬に流行る

インフルエンザは毎年11~12月頃から流行がはじまり、1~3月頃にピークを迎えます。
短期間で感染者が増加していくのもインフルエンザの特徴と言えます。

では、インフルエンザはなぜこの時期に流行するのでしょうか。
それは、インフルエンザの弱点と関係しています。
インフルエンザの弱点は、「高温・多湿」の環境であるため、この逆である、「低温・乾燥」の冬はインフルエンザウイルスにとって、とても居心地のいい環境なのです。

ですから冬のインフルエンザ対策としては、湿度を適度に保つことが大切です。
加湿器などを使用して、50〜60%程度の湿度に保つようにましょう。

なぜインフルエンザが流行るのか

インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があり、基本的にはA型とB型のどちらかがその年流行のウイルスとなります。

A型、B型インフルエンザウイルスの表面には、ヘマグルチニン(H)とノイラミニダーゼ(N)という糖タンパク質の突起があり、それぞれHに16種類、Nに9種類の変異が存在し、その組み合わせによってインフルエンザの型が変わります。
B型は変異しにくく、感染後の免疫も維持しやすいので、大流行にはなりにくいのですが、A型は変異しやすいため、新たなインフルエンザが出現し、流行もしやすくなってしまうのです。

毎年同じ型のウイルスであれば抗体やワクチンが確立できますが、上記のように毎年変異を繰り返してしまうインフルエンザウイルスではワクチン製作もなかなか難しいのが現状です。
そのため、毎年インフルエンザが流行してしまうことになるのです。

インフルエンザにかからないようにするには

最も効果的なのはインフルエンザワクチンの「予防接種」を受けること。インフルエンザにかからずにすむか、かかってしまっても、重症化が防げます。
ワクチンは予防接種後、効果が現れるまで2週間ほどかかります。その後は5か月間ほど、効果が持続します。

日常生活では、外出後の手洗い・うがいを徹底して予防しましょう。
まず、手洗いで付着したインフルエンザウイルスを洗い流します。
手洗いはあらゆる感染症予防の基本。石鹸で念入りに洗いましょう。
うがいはウイルスが体内に入る前に洗って吐き出すために行います。
のどに適度の湿り気を与えることにもなります。念入りに、10~15秒間、数回繰り返してください。

ウイルスを避けるため、できるだけ繁華街や人ごみへの外出を控えるようにしましょう。
更に外出の際はマスクを忘れずにしましょう。
室内では加湿器などを利用して、のどの乾燥を防ぐようにします。
乾燥することにより、のどの防御機能が低下してしまうからです。
また、栄養バランスのとれた食事と十分な睡眠で、体の抵抗力を高めるようにしましょうね。

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