はじめに

みなさんはトミージョン手術をご存知でしょうか??
よくプロ野球選手などでピッチャーの故障で良く聞く言葉ですね。
いったいトミージョン手術とはどんなものなのでしょうか?
今回はトミージョン手術を紹介したいと思います。

トミージョン手術

 呼び名にもなっているトミー・ジョンとは、かつて大リーグで活躍した投手です。損傷した肘の内側側副靭帯を作り直す手術を、1974年に初めて受けた選手です。執刀したのはフランク・W・ジョーブ博士で、当時は成功するかどうかもわからない、前例のない手術でした。手術を受けた後のトミー・ジョンは、約14年のシーズンで164勝をあげ、46歳で引退するまでに通算288勝を記録しました。手術の呼び名にドクターではなく、手術を受けた人の名前が付いているのは珍しいですね。

手術

投球動作は下半身から体幹、そして腕へと伝達される全身の運動連鎖で成り立ちます。肘の内側には引っ張られる力が、肘の外側には圧迫される力が加わります。投球を繰り返すことで筋肉が疲労したり、バランスが悪くなったりして、股関節、体幹、胸郭などの機能が低下すると、それを肩や肘の力で補おうとします。すると、上腕骨と 尺しゃっ骨こつ を連結する肘の内側側副靭帯に過剰な負荷がかかり、損傷が生じてきます。投球を休み、リハビリをすることで、痛みがない状態になることも多いのですが、損傷の程度によっては、手術をしないと復帰が難しいこともあります。そんな時に用いられるのが内側側副靭帯再建術、いわゆるトミー・ジョン手術です。

手術は、まず肘より先の前腕にある 長掌筋ちょうしょうきん を採取します。これを、上腕骨と尺骨に作った 孔あな の中に通し、両端を引っ張った状態で固定し、靭帯の代わりになるようにします。

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