「辛味」が夏バテの原因に効く!

東洋医学では、生薬や食べ物の味により、どのような作用があるかを定められていて、「辛味」には、血行不良などの“冷え”からくる不調と、胃腸の不調やむくみなどの“湿気”からくる不調の両方を改善する効果があるとされています。

夏バテの原因は、この2つの不調と言われていますから、「辛味」を摂ることは夏バテ防止にも繋がると考えられています。

身体が冷えやすい人は、、、

身体が冷えやすい人は、夏は日常的に適度な香辛料を取っておくと良いそうです。また、香辛料の入っているかは別として、温かいものを夏場も意識して摂ることも有効です。

特に、身体を冷ます効果のある夏野菜を取る際には、カレー炒めにしたり、七味をかけたり、薬味で生姜を添えたり、香辛料を併せて摂ると冷えにくくすることが出来ます。

さらに、冷えでお腹が張る人はお腹を温めてくれる山椒や胡椒がオススメです。また、冷えて発汗しにくくなった場合は、唐辛子やコリアンダー、ネギやシソを摂るといいでしょう。これらは発汗を促すだけでなく、冷えからくる風邪の初期にも効果的です。

消化能力が落ちている人は、、、

消化能力が落ち気味の人はカレーがオススメです。カレーには、ターメリックやカルダモンなど身体を温め、湿気を取るスパイスが多く含まれています。カレーパウダーを炒め物に使ったり、脂肪分が少ないカレーにしたりすると胃腸の負担も軽減できます。

また、生姜やわさび、からしなど、夏の和食に欠かせない香辛料も効果があります。お刺身にわさびや生姜などを添えるのは、殺菌作用もありますが、生ものを食べる際にお腹にたまる湿気や冷えも取ってくれる薬膳的効果もあるんです。

むくみやだるさを感じる人は、、、

唐辛子や中国山椒は湿気を取る作用があるので、“湿気”からくる不調が当てはまる人にオススメです。利尿作用のある食材(きゅうりやズッキーニ、冬瓜などウリ科、小豆やインゲン、枝豆などの豆類)と一緒に摂るとより効率的です。

とはいえ、過剰に取らないこと!

「辛味」が夏バテに効果的とは言え、過剰な摂取は禁物です。熱中症、脱水症状の人、キリキリした胃の不調がある人、口内炎がある人、咳や肌荒れなど乾燥している人、貧血の人は辛いものは控えた方が良いそうです。辛いもの、香辛料や薬味も摂りすぎると胃を痛めることもあるので、摂りすぎには注意しましょう。

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