夏野菜。枝豆の効果は何でしょうか?
枝豆は未成熟の大豆で、成熟する前の大豆を収穫した豆を枝豆と呼んでいます。今回は枝豆の効果を紹介しています。
最近は特に暑いのでビールのおつまみとして枝豆を食べる方も多いのではないでしょうか。枝豆は未成熟の大豆で、成熟する前の大豆を収穫した豆を枝豆と呼んでいます。ただし、品種改良が行われ、未成熟での状態で枝豆として収穫するべき品種と、成熟させて大豆として収穫するべき品種に分かれている。そして、枝豆は野菜類、大豆は豆類と農産物の種類は別のものという事を私は初めて知りました。
枝豆の種類
枝豆の品種は、「黒豆」「茶豆」「白毛豆(青豆)」の3種類に大別できるが、粒の大きさやサヤのうぶ毛の色、収穫時期、もちろん味の違いなどで、400種類以上の品種があると言われている。さらに、昔から特定の地域で、代々受け継がれて栽培されてきた地場品種と呼ばれる枝豆が存在し、これらの地場品種の枝豆は、限られた地域でしか栽培されておらず、出荷数もあまり多くないため希少価値が高く、ブランド枝豆としてテレビなどで紹介されている。主なブランド枝豆は、山形県鶴岡市周辺で栽培されている「だだちゃ豆」や兵庫県丹波地方で栽培されている「丹波篠山黒大豆」などがある。
栄養素
① 鉄・銅・亜鉛・マンガン
鉄分は貧血対策効果があるとして有名ですが、実は枝豆は鉄分をよく含んでいるとされているほうれん草よりも、金属系の栄養素を豊富に含んでいます。まず、鉄分はほうれん草の約1.5倍、亜鉛やマンガンは2倍、銅に至っては3倍含まれています。
② メチオニン
ビールのおつまみとしてよく食べられている枝豆は、栄養成分の面からもオススメの食材です。それは、ビタミンB1、ビタミンCと共にアルコールの分解を促し、肝臓の働きを補助するアミノ酸の一種「メチオニン」が枝豆のたんぱく質の中に含まれているからです。このメチオニンとビタミンの働きにより、二日酔いの予防につながると言われているんです。
③ カリウム
体内の余分な水分と共に塩分を排出する利尿作用を促すカリウムが枝豆には豊富に含まれていることが、むくみの予防や改善につながっている。さらに、メチオニンとの相乗効果により、飲酒した翌日のむくみ対策にもなっています。
④ 食物繊維
近年では、食物繊維に血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下などの効果があることもわかってきています。また、整腸作用もある食物繊維ですが、枝豆には100gあたり5g相当の食物繊維が含まれていて、これは多くの葉物野菜よりも多い量です。
⑤ ビタミン類
枝豆に含まれる栄養素の中で注目するべきはビタミンB1・ビタミンB2です。これらのビタミンは体内で糖質・タンパク質の代謝に関与して、エネルギーに変える手助けをしています。また、強い抗酸化力を持つβカロテンやビタミンCも含まれており、健康的な食事生活に貢献するとされています。
調理時のポイント
①蒸し焼き
枝豆に含まれる水溶性のビタミンCは、水にさらし過ぎたり茹で過ぎたりすると、どんどん流れ出てしまいます。そのため、茹でるよりも塩もみした枝豆をフライパンに入れ、蓋をして5分ほど弱火で蒸し焼きする調理方法がおすすめです。茹でるよりも栄養が損なわれにくいだけでなく、味も凝縮されて美味しくなります。この調理方法では枝豆を茹でない分、塩味が残るので、塩を使いすぎないようにしてください。また、健康面を考えて塩揉みの塩分を気にする方もいるかと思いますが、さやの部分ではなく中身を食べるため、塩揉みをしても問題になるほど塩分を摂取することはないそうです。
② 炊き込みご飯
枝豆の栄養をまるごと摂取したいときは、炊き込みご飯にしましょう。枝豆から溶け出た栄養をお米が吸ってくれますし、じっくり加熱することで枝豆の甘味が増します。そして、枝豆は肉や魚など他の食品と合わせて食べることもできる食材です。特に相性がよいのはビタミンB12で、ビタミンB12と葉酸が血液の健康をサポートしてくれることはよく知られています。枝豆には葉酸が含まれているので、ビタミンB12を多く含む鮭やレバーと一緒に食べることがおすすめのようです。
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