「バターコーヒー」って、どんなコーヒー?

「バターコーヒー」は、ブラックコーヒーにバターとMCTオイルを入れて作られるコーヒーのことを言うそうです。コーヒーの中のバターが入っていることで、腹持ちがよく、満足感を得られる効果があるんです。

“防弾コーヒー”“完全無欠コーヒー”と呼ばれていて、“防弾コーヒー(Bulletproof coffee)”とは、これだけを飲めば朝食を抜いても頭がすっきりして、まるで“弾丸まで防げる”ような体になるということに由来しているそうです。

「バターコーヒー」でダイエットのカギとなる“ケトン体”

「バターコーヒー」でダイエットするには、“ケトン体”食事法が外せないそうです。ケトン体は、脂肪を代謝するエネルギーのことで、ケトン体食事法とは、高脂質、適量のタンパク質と少量の糖質の摂取を基本とする食事法で、メリットは体内にある脂肪の燃焼を促せることです。

人間の体は、毎日吸収した糖質(炭水化物)、脂質、タンパク質、という三大栄養素を分解して、エネルギー源として体に供給しています。体内の糖質が十分にある場合は、体は糖質を優先的に代謝し、エネルギーを作ります。体内の糖質が不足した時、体はエネルギーを作るために、体内の脂肪を代謝できるケトン体を産出します。つまり、体内の糖質を減らせば、脂肪の燃焼を高められ、ダイエットにつながるのです。

ケトン体を産出するためには、一日の糖質量を50gに抑えることが必要です。朝食の代わりにバターコーヒーを飲み、食欲を抑えながら、プチ断食を行うことで、体脂肪の燃焼を高めるケトン体が生成され、短期間でのダイエット効果が期待できるんだそうです。なので、効果的なダイエットをするには、バターコーヒーを飲んだあと、昼食と夕食の量を抑えながら、糖質制限&高脂質の食事を行うことがポイントになります。

ダイエットに効果的な「バターコーヒー」

コーヒーの中に含まれているカフェインには、集中力を高める効果があり、バターコーヒーに使ったMCTオイルは、ココナッツやパームフルーツから精製された“中鎖脂肪酸”オイルのため、体で分解されやすく、短時間で体にエネルギーを供給でき、仕事効率と生産性も向上させます。

日常の食事でよく使われている、キャノーラ油やオリーブオイルなどの油脂に含まれている長鎖脂肪酸と違い、中鎖脂肪酸の分子構造は長鎖脂肪酸より半分短くなっているため、中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸より4倍くらい早く体で分解されます。

オイルは太ると思われがちですが、MCTオイルの中鎖脂肪酸は体に脂肪としてつきにくい性質があります。これはMCTオイルが、長鎖脂肪酸との代謝経路が違うためです。長鎖脂肪酸は体に吸収されたら、リンパ管、静脈を通じて、肝臓、筋肉と脂肪に運ばれ、貯蔵されて必要に応じてエネルギーに分解されますが、MCTオイルの中鎖脂肪酸は体に吸収されたあと、直接肝臓に運ばれてすぐエネルギーに分解されます。

食事をコントロールする必要は有り!

もちろん、ただ「バターコーヒー」を飲めばいいとうものでもなく、逆に太ってしまったケースもあります。これは、ケトン体食事法を行う際に、糖質を含む食べ物も一緒に食べると、体は糖質を優先して分解して、分解されなかった脂肪は蓄えてしまうからです。つまり、バターコーヒーを摂ったあと糖質制限をしないと、バターコーヒーの中の脂肪がそのまま体に蓄えられるからで、これがバターコーヒーを飲んでも効果が出ない原因と言われています。

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