私事ではありますが、30代を超えたあたりからお腹が出やすくなってきました。20代の頃、先輩方に年齢が30を超えると太るよと言われたのを最近、身に染みて感じています。最近は、単なる痩せるダイエットではなく、毎日をヘルシーに楽しみながら痩せやすい体質を目指す「健康志向」がトレンドとなり、暮らしに「お酢」を積極的に取り入れている人が増えているそうです。今回は、ダイエットやメタボリックシンドロームなどにお悩みの方に嬉しい「内臓脂肪」を減らす効果についてまとめました。

内臓脂肪とは

脂肪は、体の蓄積部分によって「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2つに分けられます。おなか(上半身)を中心に、内臓のまわりについた脂肪が内臓脂肪です。近年気にする人が大変増えてきたメタボロックシンドロームは、内臓脂肪が過剰に蓄積されたことによって引き起こされます。また、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を引き起こすリスクとなるのも、内臓脂肪です。
内臓脂肪と皮下脂肪は、蓄積する場所が異なります。内臓のまわりに付く内臓脂肪に対し、皮下脂肪は、腰まわり、おしり、太ももなど皮膚のすぐ下につく脂肪のこと。肥満には、内臓脂肪がついた「内臓脂肪型肥満(りんご型)」と、皮下脂肪がついた「皮下脂肪型肥満(洋ナシ型)」の2種類があり、脂肪の種類やつき方によって、体型に大きな違いがあります。内臓脂肪型肥満(りんご型)は腹部がぽっこりと出た体型に、そして皮下脂肪型肥満(洋ナシ型)は下半身に脂肪がついた体型になります。皮膚の下に蓄積された皮下脂肪型の肥満「皮下脂肪型肥満(洋ナシ型)」は、女性に多く見られる傾向があり、内臓脂肪で上半身の肥満を中心とした体型「内臓脂肪型肥満(りんご型)」は、男性に多く見られる傾向があります。特に、食べすぎや運動不足が大きな原因となるのがりんご型のようです。

内臓脂肪が多いとどうなるか

内臓脂肪は、おなかの中にある腸間膜(ちょうかんまく)という腸を固定する膜に蓄積します。腸間膜のまわりは、脂肪がつきやすく、落としにくいとも言われます。内臓脂肪が増えすぎると、脂肪細胞からインスリンのはたらきを阻害する物質や、血栓を作る物質(悪玉アディポサイトカイン)が分泌されます。すると、インスリンのはたらきが悪くなるため、脂質異常症や糖尿病の状態となります。また、内臓脂肪が増えると、肥満(メタボリックシンドローム)につながるだけでなく、高血圧、脂肪肝、動脈硬化など、健康状態に悪影響が及びます。

① ダイエットの悪循環
満腹中枢が鈍くなってしまい、過食につながるため、ダイエットの妨げになってしまいます。

② 便秘や逆流性食道炎
飲酒が多く、油っぽいものをよく食べる、ストレス、過食など、胃液をたくさん分泌する生活習慣は、逆流性食道炎のリスクも高まります。

③ 生活習慣病を中心とした病気
肥満に付帯した様々な生活習慣病を引き起こす内臓脂肪。中でも「脂肪肝」には注意が必要です。脂肪肝は、悪化すると肝臓がんを引き起こす原因にもなります。肝臓に負担がかかるお酒を普段飲まない人でも、生活習慣による内臓脂肪の蓄積は、病気のリスクも高めます。さらに、認知症の原因になる可能性もあります。

内臓脂肪の落とし方

① 有酸素運動
ランニングだけでなくウォーキング、サイクリングなども有酸素運動です。体脂肪を燃焼させるには「毎日30分程度」がおすすめ。30分は1日の目安です。1日おきであれば、1時間。そして、まとまった時間がない時には、15分に分けても構いません。その場合、朝晩の通勤やお買い物の時に駅まで歩いてみるなど、積み重ねができそうな運動にしましょう。継続が最も大切で、歩くスピードも、さっさと少し早めに歩くのがポイント。

② 筋トレ・ストレッチ
運動をする前後に筋トレ・ストレッチを「20分程度」行うと、内臓脂肪が落ちやすくなります。急な運動で、体に怪我をしたり血圧を上昇させないようにしましょう。

③ しっかり睡眠をとる
睡眠が不十分だと、空腹感と食欲を高めるホルモンが分泌されてしまいます。しっかりと睡眠をとることから、生活習慣を見直しましょう。

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