「マスク」

「マスク」は感染症予防の観点で言うとあまり有効性がないと言われます。屋外でマスクをしていても大して意味はないそうですが、満員電車のような状況を想定した場合であれば、有効です。

空気感染するウイルスは限られており、かつ空気感染する状況ではマスクを通り抜けてしまうため、マスクをしている意味はありません。なので、屋外でマスクをしっかりつけていたとしても、特にインフルエンザやコロナウイルスに感染するリスクに影響はないと考えられています。また、狭い換気の悪い室内の場合でも、ほぼ空気感染に近い飛沫核感染が起きてしまうため、こちらもマスクをしていても感染リスクがあります。ただ満員電車のような環境、患者と目の前で長時間会話したりする場合は、マスクは十分有効と言えます。

ただ、マスクも何度も着脱したり、あるいは手でマスクの外側を着脱時に触ってしまったりすると、そこから接触感染を起こす可能性もあるため注意しましょう。

「うがい」

喉に付着した細菌やウイルス対策として、もちろん「うがい」は有効ですが、基本的には“水か生理食塩水”などで行いましょう。“うがい薬”を使っている方もいるかもしれませんが、健康な状態の際だと、常在菌を殺してしまい、抵抗力を下げてしまい、逆に感染しやすくなる恐れがあります。

また、“こまめに水を飲む”というのも予防効果が高いと言われています。喉に付着した細菌やウイルスが、喉が乾燥したことによりその場で増殖してしまうことが、喉が炎症を起こす仕組みと考えられるため、喉に付着した少量の細菌やウイルスをこまめに胃に流し込み、胃酸で不活化してしまうそうです。

「手洗い」や「アルコール消毒」

「手洗い」は言うまでもなく、ですね。こまめにしっかり手を洗いましょう。また、手や指を顔に持って行かないように意識することも大事です。

「アルコール消毒」は、コロナやインフルエンザには有効でうが、ノロに対しては効果が不十分だったりします。実は、アルコール消毒といっても、いろいろな種類があるんです。ものによってはウイルスへの効果は、ないわけではないが弱め、ということがあり得ます。アルコール消毒で完璧と思わず、しっかり手洗いを行ったうえで、補助的に使用すると良いでしょう。

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