「マスカット」とは

「マスカット」とは、地中海地方原産の「ブドウ」の一種です。ムスク(ジャコウ)に似た香りを持つのが特徴で、この強い香りが「マスカット」の名称の由来にもなっているそうです。

最近ではシャインマスカットが話題になりましたが、マスカット・オブ・アレキサンドリア、マスカット・オットネル、マスカット・ハンブルグ、カノン・ホール・マスカット、マスカット・オブ・イタリア、モリオ・ムスカート、ルビーオクヤマなど多くの品種があり、黄緑色の果皮をしたものから、実は紫色の果皮をしたものまで多種多様に存在します。

日本で「マスカット」といった場合、黄緑色の果皮をしたマスカット・オブ・アレキサンドリアを指すことがほとんどなんだそうです。このため、黄緑色の果皮をした“白ブドウ”全般を指して「マスカット」と呼ぶことがありますが、これは間違いです。

ちなみに「ブドウ」とは

ちなみに「ブドウ」は、白、黒、赤などの色で分類されるほか、香りで分類されることも多く、ヨーロッパブドウに多い「マスカット」に対し、ナイアガラやデラウェア、スチューベンなどの品種があるアメリカブドウの香りを狐の香りに例えてフォクシーフレイバーと呼ぶそうです。

アメリカブドウのナイアガラは、黄緑色の果皮をした“白ブドウ”ですが、「マスカット」ではありません。なお、日本で「ぶどう」とひらがな表記された場合などにイメージされやすい種なしの小粒品種はアメリカブドウのデラウェアになるそうです。

「マスカット」とブドウの色の違い

「マスカット」とブドウの色の違いには理由があります。

どちらの皮も、未熟なうちはどちらも緑色ですが、その未熟な状態から
成長する過程で色が変わります。ブドウは主に、成長すると黒い色素が作られて、緑色から黒色に変化していきます。

しかし「マスカット」を始めとする白ぶどうは、この成長する過程で色素が作られないそうです。このため熟しても緑色のままで成長するんだそうです。

「マスカット」は皮ごと食べられる!

「マスカット」は“皮”ごと食べるというのが一般的で、薄いからなんです。マスカットの皮が剥きにくいので、そのまま食べた方が楽なので剥かない食べ方が主流になりました。そのためマスカットがよく食べられている欧米では、皮ごと食べるのが普通なのです。

日本で皮があまり食べられないのにも理由があり、日本のブドウの皮が固いからなんです。日本の高温多湿の環境に耐えるため、ブドウの皮は固めなんだそうです。マスカットは薄いため食べてもあまり気にならないのに対し、日本のブドウは皮の食感が気になってしまうのです。これもマスカットとブドウの大きな違いと言えるでしょう。

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