食卓の必需品「七味唐辛子」

「七味唐辛子」は唐辛子を主な原料とした日本独自の調味料で、古くから、食欲増進や老化防止、咳止めなどに効果のある薬としても、認知されていたようです。副原料には、山椒や菜種をはじめ、芥子(ケシ)や胡麻、青のり、シソなど多種多様です。七味唐辛子を製造する業者ごとに、ブレンドされる量や種類も異なります。

近年では欧米でも日本食ブームによって、海外でも七味唐辛子の存在が浸透しつつあるそうですが、海外の七味にはそれぞれのお国事情から、規制対象の麻の実が含まれていない輸出向けの製品であったり、麻の実が含まれている場合であっても、利用できるお店が厳格に定められているケースが多々あるそうです。このため、日本から海外へ七味唐辛子を持ち込む場合には注意が必要って知ってました?

カプサイシンが豊富でダイエットや美容効果も!

様々な種類の薬味や香辛料が含まれている「七味唐辛子」に入っているものの中で一番よく知られているのは唐辛子だと思いますが、辛みの成分となるカプサイシンには食後、体が熱くなり発汗を促す作用があります。
また、カプサイシンは消化されたあとに副腎からアドレナリンというホルモンを分泌するように働きかけます。このアドレナリンが脂肪の燃焼やエネルギーの代謝を促す働きがあり、唐辛子を食べることでダイエットや美容の効能が期待できるんです。

脂質の代謝を促進してくれる!

「七味唐辛子」に混ざっているゴマには、ナイアシンという栄養が含まれていて、ビタミンB群のひとつであるナイアシンは体が食事で摂取した糖質や脂質をエネルギーに変換するのに欠かせない栄養なんです。

そのため、定期的に適切な量のナイアシンをとることにより体内の脂肪が燃焼されやすくなり、肥満を予防する効能が期待できます。他にもナイアシンには飲酒で摂取したアルコールを分解する酵素を支える働きもあります。

意外にも葉酸が豊富!

「七味唐辛子」には海苔も含まれていて、葉酸も豊富に含まれています。葉酸はビタミンB9ともいわれ、血液の中で酸素を運ぶ役割をもつ赤血球を作り出すのに欠かせない栄養です。そのため、葉酸の摂取量が少ないと「葉酸不足性貧血」になり、重い疲労感や脱力感が生じるようなります。
とくに、妊娠中の女性が葉酸不足で貧血になると、胎児の発育にも影響が及び、二分脊柱などの先天性欠損症が発生する危険性もあります。

そのため、葉酸をきちんと摂ることにより、貧血から生じる様々なトラブルを防ぐと同時にお腹の赤ちゃんを守る効能が得られるのです。

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