きゅうりは「世界一栄養のない野菜」としてギネス登録されているなんていうウワサもありますが、実際はきゅうりは、「Least calorific fruit(最もカロリーの低い果実)」として、1987年にギネスブックに登録されています。「最もカロリーが低い」という点が、「最も栄養がない」と誤解され、間違った情報がウワサとして、世間に知れ渡ってしまっているようです。今回は夏野菜のきゅうりに注目して栄養素や効果をみていきます。

栄養素

①ビタミンK
カルシウムと同様に骨などに作用する。骨を丈夫にする働きのほか、血液凝固因子を活性化させ、出血を止める働きもある。

② ビタミンC
100g当たり、およそ100mgとかなり豊富に含まれている。ちなみにこれは、トマトの約1.26倍もの含有量になる。ビタミンCは、すぐれた抗酸化作用をもち、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがある。

③カリウム
きゅうりに含まれている栄養素の中では、特に豊富だ。カリウムは、体内の余分なナトリウムを体外に排出する作用があることから、塩分の摂り過ぎを調節する働きがある。

④ 食物繊維
第6の栄養素として、注目されている。不溶性と水溶性に分かれる食物繊維だが、きゅうりに含まれているのは不溶性の食物繊維だ。老廃物などを吸着して体外に排出する働きにより、腸内環境を整え便秘の改善に効果が期待できる。

効果

① 腫瘍を抑える
毒素による影響でガンになったり腫瘍になるのを防ぐ働きがあります。日常の中でサラダにして食べるようにしましょう。

② 肥満防止
水分をたくさん含んでいるきゅうりはカロリーが低いです。体重を落とす食品として理想的です。ダイエットをする時に、生きゅうり500グラムを毎日食べてみましょう。

③ 心臓を強める
高血圧など心臓や血管系の病気にもよく効きます。豊富なミネラルのおかげです。数週間きゅうりを500グラム食べると効果を感じられるそうです。

④ 利尿作用
きゅうりが持つ水分とミネラル塩が利尿作用をよくします。1日500〜700グラムのきゅうりを食べると膀胱炎などの炎症を抑えると言われています。水分の流れが悪くなった身体を改善し、腎臓の働きを良くします。デトックス作用が強いのも特徴です。

保存方法

暑い夏の季節に収穫されるきゅうりは寒さが苦手です。低温で保存すると傷みやすくなるので、10~13℃の環境で保存するのが最適なんです。夏は冷蔵庫の野菜室、冬の寒い時期は冷暗所での保存がおすすめ。また、水分や乾燥から守るのもポイントのようです。

常温保存
①水分を拭き取る
②1本ずつ、キッチンペーパーか新聞紙で包む
③牛乳パックなどの容器に立てて冷暗所で保存する
ポイントは育った環境と同じように、立てて保存することで長持ちします。

冷蔵保存
①水分を拭き取る
②1本ずつ、キッチンペーパーか新聞紙で包む
③まとめてポリ袋に入れて軽く口を閉じる
④冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
ポイントはキッチンペーパーなどに包んでからポリ袋に入れることで、冷気や乾燥から守ることができます。その際、ポリ袋の口は完全に閉じてしまうと通気性が悪くなるので、軽く閉じるくらいがいいようです。

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