手まり

●遊び方
はじめは、お手玉のように上に投げて取る「あげまり」という遊び方が主流でしたが、よく弾む”まり”ができると地面について遊ぶ「つきまり」が盛んになりました。

●由来
平安時代の”蹴鞠(けまり)”が、次第にお手玉のような手で遊ぶおもちゃへと発展していきました。江戸時代には織り糸の端を利用して作られていたので、染め色が美しいことから女の子に送る風習ができ、女の子の遊びになっていったそうです。

羽根つき

●遊び方
1人で何回羽をつけるか競う”つき羽”や、2人でつきあう”追い羽”という遊びがあります。負けたら顔に墨を塗られてしまいます。

●由来
女の子の初正月に羽子板を贈る風習があったことから、手まり同様女の子の代表的な遊びでした。羽に硬貨をつけたものを蹴る遊びだった中国の羽根つきが、室町時代に日本へと伝わり、羽子板のことを”こきいた”、羽つきは”胡鬼子(こきのこ)勝負”と呼んばれ親しまれていました。

羽には、子どもが病気にかからないための魔よけになると言い伝えられている”無患子(むくろじ)”という植物の実が使われていることから、1年の厄をはね、子どもの成長の無事を願うものとして親しまれてきたのです。顔に墨を塗るのは魔よけのおまじないの意味があります。

けん玉

●遊び方
糸でつながれた球をけん玉の先や横に乗せる遊びです。近年では海外でもブームになり、さまざまな技が生まれています。

●由来
江戸時代では、鹿の角に穴を開けたものに球をつけ大人が遊んでいました。現在のような形になったのは大正時代で、昭和に入ってから子どもの定番玩具になりました。玉の赤色はご来光を思わせるめでたいものだとも言われています。

めんこ

●遊び方
床に置いためんこをめがけ自分のめんこを投げつけます。その時の衝撃を利用して相手のめんこを動かし、多くのめんこを獲得した方が勝ちとなります。

・起こし:相手のめんこを裏返したらもらえる
・はたき:円の外に出しためんこをもらえる
・落とし:台や箱から落としためんこをもらえる

●由来
江戸時代には粘土でできたものを使用しており、粘土で人の形をかたどったものを”泥面子”と呼んでいたことから”めんこ”と言われるようになりました。

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