セクシャルハラスメント(セクハラ)

略してセクハラと呼ばれるセクシャルハラスメントは性的いやがらせのことです。
男性、女性に関わらず行われるものがありますが、主に男性から女性に行われるものが多いです。
大きくは「対価型セクハラ」「環境型セクハラ」に分けられます。
「対価型セクハラ」は職場や学校における立場や上下関係を利用して、下位にある者に対する言動を強要するもので、「性的な要求を受け入れれば高評価を与える、昇進させる」「言うことを聞かないなら辞めてもらう、異動させる」などがあります。
「環境型セクハラ」は、はっきりした不利益を伴わなくても、性的な言動を繰り返すことで働く環境を悪化させるものです。
抱きついたり胸を触ったり、女性にお酌を強要したり、女性に対して結婚や出産のことを尋ねる、などもセクハラに含まれます。

セカンドハラスメント(セカハラ)

セクシャルハラスメントを受けた被害者がその事実を訴えることで、逆に会社側から圧力などの二次的被害を受けることを言います。
「被害妄想じゃないのか」「本当はあなたが誘ったんじゃないの」「それくらいは普通にあることなんだから我慢しなさい」など被害に遭っているのにかばってもらうどころか更なるいやがらせを受けるハラスメントです。

パワーハラスメント(パワハラ)

パワハラとは同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や役職などの優位性を背景に適正な業務の範囲を超えて精神的、身体的苦痛を与えることで、正式名称はパワーハラスメントとなります。
上司から部下、先輩から後輩に対して行われることが多いですが、人間関係上優位性を持った部下から上司に行われるケースもあります。
叩く、殴る、蹴るなどの身体的な攻撃から、一人だけ別室に席を移される、通常業務でない草むしりばかりやらされる、同僚の目の前で執拗に叱責されるなどの行為があります。

モラルハラスメント(モラハラ)

通称モラハラと呼ばれるモラルハラスメントとは肉体的ではなく、言葉や態度等によって精神的に継続的ないやがらせを行うことです。
いやがらせが行われていて、それが外部からは見えない、「いやがらせの隠蔽」が行われることも特徴です。
親、恋人や配偶者、教師や同僚、上司などから無視されたり、努力を正当に認めてもらえなかったり、常に怒られるというプレッシャーをかけ続けられるなどで自信を失くしたり、恐怖心に苛まれたりするパターンが多いです。
「精神的暴力」「精神的虐待」とも解釈することができ、ひどい時には被害者は自ら命を絶つほどに追い込まれる場合もあります。

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