ナツメグとは

ナツメグとは、ニクズク科ニクズク属の常緑高木で、種子の中の仁(種子の核の部分)を乾燥させて粉末にしたものです。
ナツメグは熱帯雨林気候で良く育ち、インドネシアのモロッカ諸島が原産、スリランカや西インド諸島のグレナダが主な産地です。
ハンバーグやミートローフなどひき肉料理には欠かせない香辛料で、クッキーやケーキなどのお菓子にも使われています。また、精油としての利用もされており、アロマテラピーやアーユルヴェーダにも活用されています。

消化を促進

ナツメグには、消化を促進する効能や発汗を促す作用があります。
この効果は、ナツメグに含まれているピネンによるものです。
ピネンは有機化合物の一種で、胃の働きの正常化や消化を促す効能を持っています。胃腸薬の成分としても採用されているほどです。
食べ過ぎや胃もたれのときは、嬉しい成分ですね。
さらにピネンには、体を温めて発汗させる作用のほか、熱を下げる作用もあるので、風邪をひいたときに少量を摂るのもおすすめです。

食欲増進

ナツメグには、食欲を増進させる働きや腸内環境を整える効能が期待できます。
この作用はナツメグに含まれているミリスチシンによるものです。
ミリスチシンは、ナツメグの精油中に含まれる成分で、食欲増進の効能が期待できます。夏場や体調不良時の食欲不振にも助かりますね。
また、腸内環境を整える効能もあるので、食べ過ぎたときやお腹の調子が悪いときにもミリスチシンを含んだ食品を少量摂ることで効果が得られます。
一方で、こちらのミリスチシンには注意が必要です。ミリスチシンには抗不安など向精神作用があり、大量摂取すると幻覚の症状があらわれる場合があります。

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