タラ(真鱈)よりも脂が乗っていて、焼き魚や煮付けにしてもふっくら仕上がる最大の特徴の銀鱈。どんな効果があるのでしょうか。
クセのない繊細な風味を持つ白身魚で、かつ脂もしっかりと乗っている銀鱈。西京焼きをはじめ焼く・煮る・揚げるとオールマイティーに活躍するお魚です。
疲れ目対策に
ビタミンAは粘膜の形成・保持に関わる成分であることからドライアイ対策としても役立つと考えられています。また目の網膜に存在する物質“ロドプシン”の主成分でもあり、分解されることで脳に情報を伝えた後にロドプシンが再合成される過程でもビタミンAが必要となります。このためビタミンAは夜盲症など暗いところでの視力低下・目の酷使による視力低下や眼精疲労の予防にも効果が期待されています。
肌荒れ予防に
銀ダラに豊富に含まれているビタミンA(レチノール)は皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、角質層に存在するNMF(天然保湿因子)の生成促進にも関わるため肌の潤い保持に役立つビタミンの一つとしても数えられています。際立って多いわけではありませんが、銀ダラには抗酸化ビタミンであり血行を促す働きもあるビタミンE・新陳代謝促進や肌荒れ予防に必要なビタミンB群なども含まれています。ビタミンEは抗酸化物質でもありますから、肌の老化予防にも効果が期待できます。
生活習慣病予防
銀ダラは全体の約18%が脂質。脂質が多い魚であるので血圧・コレステロール・中性脂肪などが気になる方には適さないように思われがちですが、銀タラの脂質中にはオメガ3(n-3)系に分類される不飽和脂肪酸が含まれていることが注目されています。生100gあたりの含有量はDHA(ドコサヘキサエン酸)が290mg、EPA(エイコサペンタエン酸/IPA:イコサペンタエン酸とも)が480mgとされています。
こうしたオメガ3系脂肪酸は健康メリットが高い脂質として注目されている成分。EPAは血小板の凝集を抑制する働きや悪玉コレステロール・中性脂肪・血圧の降下作用などが見られたことが報告されており、血液サラサラ成分としてサプリメント等の健康食品にも配合されています。DHAに血液サラサラ効果があるのかについては意見が別れていますが、こちらも脳細胞の健康維持など健康メリットが期待されている成分ではあります。
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