近隣の評判も悪い

ブラック企業は近隣の住民や、地域全体からの評判が悪いということも多くなっています。
迷惑を無視した強引な営業や、家に何度も押し掛けるといったケースもあるため、周りの住民から良く思われないことも少なくありません。
また、ブラック企業は職場の雰囲気が殺伐としており、社員同士の仲が悪いという特徴もあります。こうした空気は周囲にも伝わりますから、ますます近隣から嫌がられることになります。夜遅くまで騒がしく働いている、しょっちゅう罵声が聞こえる、周囲にタバコの吸い殻などのゴミが散乱しているなど、素行の悪さが周囲から伝わってくるようであれば、ブラック企業の疑いが強いと言えるでしょう。

過労死や自殺者を出している

「ブラック企業ではうつやノイローゼになる人が多い」ということは前に見ましたが、最悪の場合死に追いやられることもあります。
過労死のニュースは毎年のように話題となっていますが、実際のところ、過酷な労働を強いられた結果死に至るというケースは珍しくありません。毎月の残業時間が200時間を超えるなど、限度を超えた労働のために心臓や脳に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞、くも膜下出血といった疾患で命を落としてしまいます。例え死を免れたとしても、後遺症が残ってしまうケースも少なくありません。
また、過労が原因での死亡には、自殺のケースも含まれます。過労自殺についても近年話題になることが多く、深刻な社会問題として扱われるようになっています。社員に過労死や過労自殺を遂げた人がいる場合、ブラック企業といったよいでしょう。

短期間で管理職になる

「名ばかり管理職」というのは、近年よく耳にする言葉ですが、ブラック企業ではこうした手法を用いてコストを削減することが多くなっています。前述のように、会社は労働者に対し、残業した分の給料を支払う義務があります。それに対し管理職は、労働基準法では「管理監督者」に当たり、残業代を支払う必要がないとされています。
この点を利用して、ブラック企業は入社間もない社員を無理やり管理職として登用し、残業代の支払いを免れようとするわけです。
実際には権限はほとんどないにもかかわらず、管理職の肩書を与えられている場合は名ばかり管理職に当たります。
これは単に長時間労働をさせやすくするためのトリックにすぎず、こうした手法を取る会社は、限りなくブラックであると言ってよいでしょう。

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