昇給しない

会社によって額は異なりますが、勤続年数が多くなるにつれ、給料も上がっていくのが一般的です。
しかし、ブラック企業の場合はほとんど昇給しないか、してもほんのわずかであるという特徴があります。
ブラック企業の社員は、初任給からほとんど給料が上がることはなく、ボーナスすら支給されないといったことも珍しくありません。ブラック企業は、給料を安く抑え、社員を酷使して利益を上げようという姿勢のため、社員がどれだけ頑張ろうと、報酬面で報いようという気はありません。社員が薄給で酷使される一方、経営者が利益を独占しているという傾向があります。昇給率がどれくらいかということは、将来の収入を計算する上で重要な要素ですが、ブラック企業ではそもそも昇給自体がまれなため、将来像を予測できないという問題があります。ですから、求職の際は定時昇給が約束されているかどうか、事前にしっかり確認しておきましょう。

若い先輩がいない

ブラック企業はとにかく人材を使いたいだけ使い、育成などは最初から考えていないという特徴があります。
そのため離職率が高くなり、まだ勤続年数も浅いのに辞めてしまう社員が続出することになります。
その結果、ブラック企業の中には3年以上勤めている人間が極端に少なくなり、新入社員にとっては比較的年齢の近い、若い先輩がほとんどいないという状況が生まれます。その新入社員も、大半は一年ももたずに辞めてしまうため、さらに若い先輩が減るというサイクルが続いていくわけです。ですから、周りを見た時に若い先輩が極端に少ないようであれば、ブラック企業を疑ってみた方が良いかもしれません。

いつも求人広告が出ている

これもまた、離職率が高いことによるブラック企業の特徴の一つです。
ブラック企業は人材を使い捨てるのが基本的な姿勢です。そのため慢性的な人手不足に直面しており、常に人員を補充する必要に迫られています。そのため、求人募集の広告が常時出されることになるわけです。
求人誌を見ていると、同じ会社の募集広告が長期間にわたって掲載されていることがありますが、こうした場合はブラック企業の可能性が疑われます。就職活動や転職活動の際は、このようなサインも見逃さないよう気をつけた方が良いでしょう。

ネットの口コミでブラックな評判だらけ

ブラック企業の特徴の一つとして、「掲示板などの口コミサイトにおいて、悪評が非常に多い」というものもあります。
そもそもブラック企業という呼称が広まったのは、ネット掲示板での議論がきっかけだと言われています。ブラック企業が評判になりだした2000年代後半は長い不況の真っただ中で、過酷な労働を強いる会社の実態が、インターネットの匿名議論によって表面化されるようになりました。匿名が基本となるネットでの口コミは、普段口に出して言えないような不満を告白しやすいという面があり、会社での勤務状況についても率直な意見が交わされています。この傾向は現在も続いており、ブラック企業に対しては容赦のない悪評が飛び交うのが通常です。
ですので、就活中の方は入社を希望する会社に対し、一度こうした口コミサイトをチェックしてみた方が良いでしょう。ただし、このようなネットの意見には多分に主観や偏見が混じっている可能性がありますので、くれぐれも判断は慎重にした方が良いでしょう。

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