トマトの歴史

ペルー、ボリビア、チリ北部にかかるアンデス高地が原産地とされ、インカ帝国においてはすでに栽培が行われていました。大航海時代の16世紀にヨーロッパへ伝わりましたが、果実が真っ赤なことから有毒植物と思われ、当初はなかなか普及しませんでした(一説には同じナス科の有毒植物であるベラドンナの実に似ていたからともいわれています)。ヨーロッパで広く食べられるようになったのは18世紀になってから。北米大陸へはヨーロッパを経由して17世紀頃に伝わったとみられ、19世紀以降に本格的な栽培がスタートしました。
日本へ渡ってきたのは17世紀頃で、江戸時代の絵師である狩野探幽が寛文8年(1668年)にトマト(唐なすび)を描いています。ただし当時はまだ観賞用で、食用として栽培されるようになったのは明治時代以降。一般家庭にトマトが普及したのは第二次世界大戦後になります。
トマトの原種は2cm程度の果実といわれていますが、アメリカ大陸から最初にスペインに持ち込まれたものは、すでに果実が大きくなるよう改良された栽培種だと考えられています。

トマトの栄養

●トマトのリコピンとは
トマトの赤い色の元はリコピンといわれる色素です。これは、カロテンの一種ではあるのですが、β-カロテンとは違い、ビタミンAには変化しません。しかし、リコピンそのものが活性酸素を減らす働きがあるそうです。それも、β-カロテンやビタミンEの何倍もの効果があるそうです。
●トマトに含まれる脂肪燃焼効果がある13-oxo-ODA
トマトの果汁成分には、脂肪を燃焼させる遺伝子を増やす「13-oxo-ODA」というリノール酸が含まれている事が2012年2月に発見されました。この成分の摂取によって肝臓で脂肪燃焼に働くタンパク質が多く作られ、血糖値が低下するとの事です。
●トマトは飲酒後のアルコール濃度低下に効果
お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると、血液中のアルコール濃度が3割ほど低下するという実験結果が今年2012年5月25日に発表されました。アルコールが完全に分解される時間も速くなるとの事です。この発表はカゴメとアサヒグループホールディングスの共同研究によるものです。

選び方

トマトはピンク系と赤系に分類することもできます。ピンク系は皮が薄くみが柔らかいのでサラダなどの生食に向いています。日本で多いのがこのピンク系です。日本で主流の大玉トマトの多くもピンク系になります。

一方欧米では味が濃厚で加熱するとうまみがます赤系のトマトが主流です。主に加熱用で利用されます。生食で食べるならピンク系で、ソースやジュース、ケチャップなど加熱や加工して利用することが目的なら赤系のトマトがおすすめです。赤系トマトには楕円形のイタリアントマトやミディトマトなどがあります。

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takuji

こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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