はじめに

みなさんはインティライミと聞いた事はあるでしょうか?
歌手のナオトインティライミさんもこのインティライミからきているそうですよ。しかし、このインティライミとはどんな意味のお祭りなのでしょうか?今回はそんなインティライミについて紹介したいと思います。

インティライミ

「インティ・ライミ」。世界遺産都市クスコで繰り広げられる世界的に有名な祭りですね。「インティ」とはケチュア語で「太陽」。その年の収穫を感謝し、翌年の豊作を願う祭りとして、1年のうちで昼が一番短い冬至の日に、生贄と共に太陽神へ祈りを捧げました。スペインの征服によるインカ帝国の崩壊後、太陽神を祀る事は禁止されました。一部の人たちによって秘密裏に続けられてきたというこの祭りが復活したのは、1944年になってからです。それ以降、祭りの規模も毎年拡大し、今ではこの祭りを見学するために、世界中から観光客がやってきます。
祭りの最初の舞台は、太陽の神殿「コリカンチャ」です。法螺貝の音が響き渡ると、祭りの開始! 軽快な笛と太鼓のリズムに合わせて、色鮮やかな衣装を纏った大勢の兵士、楽団、貢物を捧げる太陽の処女たちが、太陽神を称え歌い踊ります。コリカンチャのバルコニーに狼煙が上がると、インカ王の登場です。傍らには王妃や祭りを取り仕切る司祭もいます。王がケチュア語で神への感謝を述べ祭りの開催を宣言、次の会場であるアルマス広場へ。ここでクスコ市長や来賓の挨拶などが行われた後、午後からはいよいよメイン会場のインカ時代の城砦跡「サクサイワマン遺跡」へと舞台が移されます。

見どころ

この祭りの見どころは、壮大なスケールと重なりあう音、そして人々の衣装の素晴らしさではないでしょうか。もともと「インカ」とはスペイン人による命名で、本来は「タワンティンスーユ(4つの州)」という名前だった。この祭りでも赤、白、黄、緑と4色の旗を掲げ、州ごとに踊りを捧げています。リズムに合わせ踊る姿はとても美しいです。またクスコの市旗にもなっている七色のインカの旗が風になびく姿は壮観です。中央の舞台では神への生贄としてリャマの心臓が捧げられます(実際にはその場で犠牲にする事なく、事前に心臓を準備しているようだ)。こうして古の収穫祭が終わり、アンデスの厳しい冬が始まります。延々と続く歌やリズムを聴いていると、あたかも500年前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

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