ジューシーでさわやかな酸味と甘みが魅力のパイナップル。その効果は
ジューシーでさわやかな酸味と甘みが魅力のパイナップル。
南国フルーツの代表格でもあるパイナップルは、ゴツゴツとした厳つい形からは想像もつかないほどの、果汁の多さに驚かされます。
消化促進
パイナップルはお肉を柔らかくしてくれる食材として料理の下ごしらえにも用いられています。これはパイナップルにブロメライン(bromelain/ブロメリンとも呼ばれる)というタンパク質分解酵素が含まれているためです。タンパク質分解酵素ブロメラインは肉を柔らかくするだけではなく、食後のデザートなどにパイナップルを食べた場合でには摂取した肉や魚の消化吸収を助ける働きが期待されているため、消化不良など胃腸の働きが落ちていると感じる時のサポートにも適していると考えられています。ただしブロメラインは熱に弱く50℃~60℃以上に加熱すると失われてしまいますから、パイン缶や加熱調理したパイナップルではなく生のものを使うようにしたほうが良いそうです。
疲労回復
パイナップルには、リンゴ酸やクエン酸といった有機酸が含まれています。
パイナップルに含まれるリンゴ酸やクエン酸の含有量は、全食品の中でもトップクラスを誇ります。また、リンゴ酸についてはりんごやバナナには劣りますが、レモンの3倍もの量を含んでいます。
クエン酸やリンゴ酸は、TCAサイクルの合成を円滑にする働きがあり、エネルギーの生成を促がすことで疲労回復に優れています。
またパイナップルの栄養にはエネルギー源の糖質や、その糖質を素早くエネルギーに変えるビタミンB1も含むため、夏バテの予防にも効果があります。
整腸作用
パイナップルは100gあたり1.2gと果物類の中では食物繊維が多い部類に属し、同グラムあたりではグレープフルーツの約2倍食物繊維を補給することが出来ます。食物繊維としては不溶性食物繊維が多いので腸の蠕動運動促進や、腸内の老廃物の排出促進が期待できるでしょう。またタンパク質分解酵素ブロメラインも肉を柔らかくする・消化サポートなどの働きのほか、腸内の不廃物を分解してくれる作用がある可能性があることが報告されており、下痢や消化不良・腹部膨張感(ガスたまり)などお腹の不調を整えてくれる成分として期待されています。
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