アルツハイマー病とはいったいどの様な病気なのか?
アルツハイマー病は、不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。
はじめに。
みなさんはアルツハイマー病と言う病気を聞いた事はあるでしょうか?
高齢者の方に多く、帰りの道を忘れたり、物事の予定も思い出しづらくなるような、今まで出来たことを忘れてしまうイメージですよね。
しかし、アルツハイマーはそれだけでしょうか?
今回はそんなアルツハイマーについてですが、少しだけ紹介したいと思います。
アルツハイマー
アルツハイマー病は、不可逆的な進行性の脳疾患で、記憶や思考能力がゆっくりと障害され、最終的には日常生活の最も単純な作業を行う能力さえも失われる病気です。ほとんどのアルツハイマー病の患者では、60歳以降に初めて症状が現れます。アルツハイマー病は、高齢者における認知症の最も一般的な原因です。
この疾患は、アロイス・アルツハイマー博士の名前にちなんで命名されています。1906年、アルツハイマー博士は、よく見られるものとは異なる精神疾患が原因で死亡した女性の脳組織の変化に気づきました。この患者の症状には、記憶障害、言語障害、予測不可能な行動がありました。患者の死後、博士は患者の脳を調べ、多数の異常な凝集体(現在では、アミロイド斑あるいは老人斑と呼ばれています)と、線維のもつれ(現在では、神経原線維変化と呼ばれています)を発見しました。
脳内のアミロイド斑と神経原線維変化の2つは、アルツハイマー病の主な特徴です。3つめの特徴は、脳内の神経細胞(ニューロン)間の連結の消失です。
人によっては、治療によりアルツハイマー病の症状の悪化を抑えることができる場合もありますが、現在のところ、この深刻な疾患に対する治療法はありません。
症状
アルツハイマー病の経過はすべての人で同じではありませんが、症状は共通の段階を経て現れると考えられています。ほとんどのアルツハイマー病の人では、最初に症状が現れるのは60歳以降です。
今日では科学者は、症状が認められない早期あるいは発症前の段階、軽度認知障害(MCI)という中期の段階、そしてアルツハイマー病による認知症という3つの病期で進行すると認識しています。現時点では、MCIの人がアルツハイマー病による認知症を発症するかしないかを、医師が確信を持って予測することはできません。
記憶障害は、多くの例で、アルツハイマー病の最初の徴候のひとつです。時には、他の思考に関する問題、例えば適切な言葉が出てこなかったり、判断力が低下したりといったことが、早期に最も目立って現れる場合もあります。
治療
アルツハイマー病は複雑な病気で、なにかひとつの介入によって進行を遅らせ、予防し、治癒できるという可能性は低いでしょう。このため、現在の治療や研究においては、患者の精神機能の維持を助けること、行動・心理症状に対処すること、症状の進行を遅らせることなど、いくつかの様々な側面に焦点が当てられています。
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