雪が降る条件

1.上空に雲がある
雪は小さな氷のかたまりです。つまり、水分がないと雪は降りません。
ということは、雪が降る一番の条件は、上空に雲があることです。
雲は水蒸気のかたまりなので、水分です。

では、どうやって雲ができるのでしょうか。
冬になると、ユーラシア大陸から空気が日本に向かって、季節風が流れ込んできます。
この季節風が日本海を渡るときに水蒸気を吸い上げ、日本海側地方で雲を作ります。
これが雪の元です。

2.上空に寒気がある
しかし、雲があるだけでは雪は降りません。
雲があるだけなら、降っても雨になるだけだからです。
先に説明したとおり、雪は小さな氷のかたまりです。
なので、雲に含まれている水滴が凍らないと雪はできないし、降りません。
雲に含まれている水滴が凍るには、冷たくて寒い空気=寒気(かんき)が必要です。
つまり冷たい空気、雲を凍らせるだけの寒気が上空にあることも、雪が降るための条件です。

氷晶とは?
冬になると北極周辺にあった冷たい空気が南下して、北日本、場合によっては日本全体をおおうことがあります。
この寒気によって、雲の中にあった水分が凍ります。
その凍った水の粒を氷晶と呼びます。

3.地上の湿度が低い
雪と雨が降る条件で大きくちがう点は、地上付近の湿度です。
湿度は、空気がどれくらい湿っているのかを数字にしたものです。パーセントで表します。
雨が降るということは湿度100%近くになりますが、雪が降るときは湿度が上がりません。
湿度が高いと、地上付近の気温が低くても雨になります。

雪が降るときの温度と湿度
理論的な計算式はありませんが、地上の気温が2℃なら湿度81%以下のときに雨が雪に変わります。
同じように気温4℃なら湿度67%以下、そして気温6℃でも湿度52%以下であれば雪が降ります。
もちろん気温0℃未満、すなわち氷点下になれば、ほぼ雪になります。

雪が降る仕組み

1.上空で氷晶ができる
上空7000メートル付近では、冬になると気温が-20℃近くまで下がります。
すると雲を形作っている水の粒は、ほとんどが氷の塊である氷晶になります。
これが雪の元です。

2.氷晶が大きくなると地上へ落ちていく
雲は水や氷の粒が上空に浮いている状態です。
一般に雨雲と呼ばれる乱層雲の中は上昇気流が起きているため、0.01ミリメートルほどの氷晶であれば、重力に負けることなく浮いていられます。
しかし、おおよその目安として、氷晶の大きさが1ミリメートル近くになると重力に負けて、地上へと落ちていきます。
落ちる途中で氷晶同士がくっつき、どんどん大きくなります。
その過程でいわゆる雪の形、結晶が形作られます。

3.氷晶がそのまま降りてくれば雪になる
氷晶がそのまま、凍った固体の状態で地上まで降りてきたのが雪です。
しかし、途中で氷晶がとけて液体の水になると、冷たい雨になります。
地上付近の気温と湿度の関係で、雪になるか雨になるかが決まります。

東京や太平洋側で大雪になる理由

日本海側地方では、冬になるとほぼ毎日のように雪が降ります。
一方で東京などの太平洋側でも大雪になることがあります。
東京などの太平洋側が大雪になる理由は、日本海側で雪になる条件とは違った条件があるようです。
その条件が、南岸低気圧がどこを通るか、というものです。

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