脇役と思われがちなクレソン。実はメインの料理を引き立てるだけの野菜ではないのです。
クレソンは、肉料理などの付け合わせとして見かけることから、脇役としての印象が強い野菜かもしれません。
しかし、ピリっとした辛さと香りの強さがクセになる方も多いでしょう。実は、クレソンはメインの料理を引き立てるだけの野菜ではないのです。
貧血予防
クレソンは100gあたり1.1mgの鉄分、野菜類トップクラスに入る150μgの葉酸を含んでいます。鉄分含有量自体が際立って多いというわけではありませんが、クレソンは植物性鉄分の吸収を高める働きのあるビタミンC、鉄の利用率を高める働きのあるモリブデン、赤血球の合成に関わる葉酸などの栄養素も含んでいるため貧血予防としてクレソンは優れた食材であると考えられています。
そのほか葉酸・カルシウム含有量が多いので、妊娠中の栄養補給源としても役立つと考えられています。骨にカルシウムを沈着させる働きがあるビタミンKの含有用も多いため、骨粗鬆症予防としても取り入れられています。フランスでは「健康草」と呼ばれ滋養強壮用に利用されていたそうですが、現代においても不足しがちな栄養素を補給できる存在・ダイエット中の栄養の偏り対策として役立ってくれるそうです。
免疫力向上
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され皮膚や粘膜を補強することでウィルスの侵入を防ぐ働きがありますし、β-カロテン自体の抗酸化作用によって活性酸素による免疫力低下予防にも役立ちます。クレソンにはβ-カロテンが豊富に含まれているだけではなく、免疫機能を担う白血球(好中球)の活性を高めたり増強に役立つとされるビタミンC、白血球を活性化して殺菌機能を高めるとされるアリルイソチオシアネートなども含まれていますから相乗して免疫力向上に役立つと考えられています。
またアリルイソチオシアネートはアレルギーを引き起こすタンパク質に働きかけ変性させる働きが報告されており、花粉症予防に効果が期待されている成分でもあります。クレソンは抗酸化作用が高い食材ですから活性酸素による免疫力低下・免疫過剰(アレルギー)を予防にも効果が期待できるでしょう。古くは喘息などに良いと言われていたのもこれらの働きによるものと考えられています。アレルギーが無い方も、風邪やインフルエンザ予防としても取り入れたい食材と言えるそうです。
消化のサポート
クレソンのピリリとした辛味はワサビや大根と同じ「シニグリン配糖体」という成分が含まれており、酸素と触れることで「アリルイソチオシアネート」という物質に変化します。アリルイソチオシアネートは唾液や消化液の分泌を促進することで、食欲増進・消化吸収促進に役立つと考えられています。肉の付け合せとしてクレソンが利用されているのは彩りだけではなく食欲を高めたり胃腸の負担を軽減し胃もたれを防ぐという実用的な配慮でもあると考えられています。
加えてシニグリン/アリルイソチオシアネートは強い殺菌作用を持っています。そのため食事の最後に食べることで口内の細菌の繁殖を抑え、口臭予防にも役立つと言われています。葉をよく噛むようにして食べると効果的です。
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