ヤンマーの「ライスジュレ」

ヤンマー株式会社のグループ会社であるヤンマーアグリイノベーション株式会社が推進する「ライスジュレ」は、2017年12月の量産・本格販売開始から1周年を迎え、洋菓子店、ベーカリー、外食産業など幅広い分野で採用されているそうです。
今後は、成長が見込まれる健康・ヘルスケア関連の食分野などの新たなマーケットでの提案も強化し、ライスジュレの普及を目指しています。ヤンマーアグリイノベーション株式会社は、お米の新しい付加価値を創出することでお米の消費拡大と日本農業の活性化を目指し、「ライスジュレ」の普及に取り組んでおり、お米由来の新食材「ライスジュレ」は、保水性、乳化性、増粘、ゲル化安定などの独自の機能があり、パン・お菓子の食感改善やハンバーグなどのつなぎ、スープのとろみ付けなど、あらゆるシーンにおける食の課題を解決することができる食材です。また、2018年10月には、フランス・パリで開催された世界最大級の食品展示会「SIAL Paris」に出展し、欧米の食品メーカーからのグルテンフリー、添加物フリーの食材として注目を集めました。日本国内では、食感改善や、グルテンフリー・添加物フリーはじめとした商品の新たな付加価値を生み出す原料として、お好み焼きの千房株式会社や洋菓子の石屋製菓株式会社など、様々な業界で採用が進んでいます。また、スポーツ用エネルギー補給食品の原料としての採用が決定するなど、健康・ヘルスケアなどの新しい分野にも拡大しているそうです。

主な「ライスジュレ」の採用実績

石屋製菓株式会社 「Sitoli GATEAU(シトリガトー)」

北海道産生乳から作られたチーズパウダーを隠し味に、バターとホワイトチョコレートを練りこんだ小麦粉の生地に「ライスジュレ」を使うことによって、しっとりしつつ、口どけの良い新食感を実現。

千房株式会社 「豚玉 新味~グルテンフリーお好み焼~」

国産米粉と「ライスジュレ」を使い、小麦粉を使わないグルテンフリーの美味しいお好み焼が完成。ライスジュレは米独特の風味が少なく、保湿性も高く弾力も調整可能な事から、米粉だけでは難しかった大阪お好み焼独特の“ふわとろ食感”を実現。

「お米でできたフィナンシェ」(ヤンマーオリジナル商品)

一般的な米粉だけのフィナンシェは品質の劣化が早く、グルテンフリーを実現するためには原材料にトレハロースなどの添加物が必要とのこと。この商品では、「ライスジュレ」を使用することによってしっとり感を持続させ、原材料に添加物を使用せずに約3ヶ月の賞味期限でグルテンフリーを実現。

新たな採用事例の紹介

ミシュラン2つ星レストラン「エディション・コウジシモムラ」

ミシュラン 2 つ星レストラン「エディション・コウジシモムラ」ファーストクラス機内食やクルーズトレインのデザートなどを監修した東京・六本木のレストラン「エディション・コウジシモムラ」で、今回新たに開発した「ライスジュレ」を使用したメニューが提供されます。下村氏によって考案された「国東市西の関の大吟醸の酒粕を使ったアイスモナカ」は、ライスジュレのボディ感を出せる特長を活かし、お米に特化した美味しさを膨らませたそうです。

ミナト製薬株式会社 スポーツ用エネルギー補給食品(開発中)

プロのアスリート監修による運動時のカロリー補給を目的に開発中のスポーツ食品で、日本人の食生活になじみの深いエネルギー源である「米」を使用し、運動中の消化を促進する働きなどでアスリートのパフォーマンスを向上させる効果が期待されています。ライスジュレを使った美味しい食事を摂って健康的に過ごしていきたいですね。

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