きのこって実は・・・

①きのこは食物繊維が豊富!
②カロリーは低め。”0”ではありません。
③乾燥品はビタミンDを多く含む場合が多い。
④多種類のミネラルを含む。
⑤葉酸を含む。
⑥その他、きのこ特有の成分を持っているきのこがある!

①食物繊維が豊富
どのきのこも食物繊維が豊富です。
特に水溶性より不溶性食物繊維が豊富です。

食物繊維が多いことで便通の改善と体内の有害物質を絡め取り体外に排出する効果が期待できます。
中でもアラゲキクラゲは飛びぬけて多いです。
乾燥状態のデータしかないのが残念ですが水溶性食物繊維が6.3g、不溶性食物繊維が73.1gで合計79.4gです。
乾燥する事で水分が抜けて食物繊維の値が7倍になっていたとしても食物繊維総量11.3gです。
他の生きのこの食物繊維、平均3.4gに比べてもおよそ3倍と抜きんでています。
 
 
②カロリーが低い
『きのこって0カロリーだからヘルシーね』
と思っていませんか?
きのこは0kcalではありません。ちゃんとカロリーがあります。
データを抜き出した生のきのこのエネルギーを平均すると17.8kcal。
”0”ではないですが、イメージ通りきのこはとってもヘルシーなのです。
 
 
ここで『低カロリーきのこ BEST3!』を発表致します!
1位 マッシュルーム 11kcal
2位 やなぎまつたけ 13kcal
3位 ほんしめじ 14kcal
 
 
マッシュルーム、ほぼ10kcal!
海外で一番食べられているきのこは超低カロリーな食品なのですね。しみじみ。
 
 
③乾燥きのこ類はビタミンD が多い
乾燥きのこ類はビタミンDの値が高いものが多いです。
特に乾燥白きくらげと乾燥きくらげの数値が突出しています。
これは太陽の光に当てることでビタミンDが生成されるため、天日干しをしている過程で増えたと思われます。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進して骨や歯を丈夫にする効果が期待されています。
同じ乾燥きのこでも、乾しいたけのデータはビタミンDの値が少ないです。
これは、太陽光に当てない”熱風乾燥のみで乾燥した乾しいたけ”だと言う事になると思います。

ちなみに生のきのこでも余裕があったら30分~1時間程度、太陽光に当てることでビタミンDが増えます。
 
 
④多種類のミネラル類を含んでいます
ミネラルは微量でも骨や体をつくり体の調子を整えたりする・・・だけでなく、実は感情をコントロールしたり疲労回復などにも役立つ大事な成分です。
人の体内で作る事が出来ない為、食べ物で摂取する必要があります。
きのこ類は多種類のミネラルを含んでいます。
その中でもカリウムが特に豊富でした。
エリンギのミネラルの割合で見ると77%がカリウムです。
カリウムは高血圧や無気力症、心不全などを防ぐ働きが期待できます。

 
⑤葉酸を含みます
妊婦さんや胎児に良いと言われている栄養素『葉酸』。
遺伝情報をつかさどるDNAを構成する核酸の成分で、欠乏すると細胞分裂や細胞の成長、DNA形成の阻害に繋がるため妊婦と胎児にとって必須の栄養素です。
実は赤血球を作る際にも必要な成分で妊婦や胎児だけでなく、だれにとっても必要な養分という事が分かってきており、葉酸の研究が進んでいるアメリカでは1人1日当たり400μgの所要量が設定されています。(日本では1日200μg)
きのこは葉酸も含んでおり、生のきのこでは”うすひらたけ”が一番多く100μg(マイクログラム)です。
といってもうすひらたけ400gも食べるのはさすがにきつい・・・
(しかもうすひらたけ、そんなに売っていないので。)
葉酸の多い枝豆やブロッコリーなどをきのこといっしょに上手に食事に取り入れましょう。
 

血液もさらさらに

シイタケに含まれるレンチオニンとグアニル酸には、血液に含まれる成分の一つである血小板の凝集(血小板どうしが集まって塊になること)を抑える作用があり、血液をサラサラにする効果が期待されています。

レンチオニンは乾シイタケに特有のあの香りの成分です。

生シイタケにはあまり含まれておらず、乾シイタケを水戻しする時や加熱調理をする時に酵素が働いて作られています。ただし、調理時に20分程度以上煮沸するとレンチオニンの大部分がなくなってしまうので、香りを残すためには煮沸時間を短くすることが大切になります。

グアニル酸は、シイタケの主要な旨味成分です。
グアニル酸もレンチオニンと同じように酵素が働いて作られます。そのため、水戻しの条件や加熱調理によって含まれる量が変わってきます。室温で、長時間水戻しをすると、できたグアニル酸は分解されてしまいます。そのため、乾シイタケのグアニル酸量を増やすためには、水戻しはグアニル酸の素となる成分をできるだけ減らさないように冷蔵庫の中で必要最小限行い、調理時に60から70℃の温度を与えてやることが大切になります。

メタボ対策にも

不飽和脂肪酸や食物繊維を多く含むきのこ類などを摂取することによって血中コレステロール値を抑えることができると言われています。

シイタケには他にもエリタデニンと呼ばれる特有の成分が含まれており、このエリタデニンも血中のコレステロール値を降下させる作用をもつことが報告されています。

免疫力向上、抗ガンパワーも

食用きのこ類にはβ-グルカンと呼ばれる多糖類が含まれています。
β-グルカンは食物繊維の一種だけど、免疫力を高め、アレルギーの予防や改善効果また、抗腫瘍効果があると考えられています。
きのこ類に含まれるβ-グルカンの中にはガン細胞の増殖を抑える働きがあると報告されているものがあります。
その一つであるレンチナンはシイタケに含まれるβ-グルカンの一種で、抗ガン剤として製造・販売されています。

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