体温が下がることで身体に様々な影響が!

体温が下がると、体には様々な変化が起こります。血管が収縮して血の流れが悪くなり、全身の血流が滞ることで、体の末端まで必要な成分が届かなかったり、不要な老廃物が回収されにくくなります。また、人の体は、体温が1度下がるだけで免疫力や代謝が落ちることがわかっています。免疫力が下がれば体はさまざまなウイルスの影響を受けやすくなり、病気のリスクが高まります。また、代謝が落ちると、肥満やむくみ、便秘、肌荒れにもつながります。

こういった体温低下による不調は、身体のどこかが病気になっているわけではないので、検査をしても原因が見つからないため、自分で気を付ける必要があるんです。

冷え性の人が増えている理由!

運動不足!

体温の約半分は筋肉が生産しているそうです。筋肉が多い人は発熱量も増えるため、男性に比べて筋肉量の少ない女性は特に冷え性が多いのは当然のことかもしれません。

日常の運動量が減っている昨今、意識的に体を動かして筋肉を鍛えなければ、体は冷えやすくなる一方と言えます。

食生活の変化!

日本の昔の食生活には、玄米や煮物、漬け物などの発酵食品といった、体を温める料理が多く取り入れられていました。ところが現代では、生野菜のサラダやスムージー、減塩料理など、冷えを招きやすい食習慣が増えています。この食生活の変化も一つの要因です。

入浴の時間が短くなっている!

最近はシャワーで済ませている人が多いですが、それでは体が温まる時間が生まれません。出来れば、毎日お風呂に浸かることが理想です。この時期はもちろんですが、夏でも入浴するのが冷え症防止のポイントになるんだそうです。

「温活」で冷え性を解決しよう!

運動不足を解消!下半身の筋肉を鍛えよう!

筋肉量が多いとたくさんの熱が作れるので、体が冷えにくくなります。運動を少しでも取り入れて、日常的に鍛えることが冷えの解消につながります。

特に、おしりや太ももなどの筋肉は血流にも影響を与えやすいので、下半身を中心に鍛えるのが効率的です。スクワットやもも上げなどのトレーニングはもちろん、椅子に座っているとき内ももに本を挟んだり、歯磨きをするときにつま先立ちをするといった、ちょっとした運動も効果的です。意識的に体を動かしましょう。

食生活の改善!身体を温める食べ物を摂りいれよう!

東洋医学では、暑い土地で生まれ、体を冷やす食べ物を「陰性食品」、寒い土地で生まれ、体を温める食べ物を「陽性食品」と呼んでいるそうで、北国に住む人は陽性食品を、南方に住む人は陰性食品を自然と食べており、体が最適な温度に保っていたそうです。

現代では、季節や場所を問わず、さまざまな食べ物が手に入るようになったので、自分で食べ物にも気を付けなければなりません。冬が旬の食べ物は、体を冷やさないだけでなく、風邪の予防にも役立ちます。

ニンジンのベータカロチンはビタミンAに変わり、粘膜を強化して、風邪などのウイルスを寄せ付けにくくしてくれます。加熱してもビタミンCが壊れないイモ類や、免疫力アップに効果が見込める玉葱やにんにく、にらもおすすめです。

反対に、トマトやそうめん、バナナ、麦茶といった夏の食べ物は体温を下げてしまうので、冷え対策という視点では避けたほうがよいでしょう。

入浴を見直す!お風呂で身体の芯から温めましょう!

お風呂に毎日浸かって、一日一回は体を芯から温めましょう。特に自分の適温を探すのがポイントで、心地よく浸かっていられて、10分ほどで汗が出てくる、自分の適温を探しましょう。汗が出ると体温が1度上がり、免疫力が5~6倍になるといわれています。

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