寒暖差が激しくなる冬にかけて思わぬ血圧上昇に要注意!

朝夕の気温もぐっと下がってくる冬にかけて、脳卒中や心筋梗塞などの“血管事故”が増加してきます。実際に、図1を見ると、気温が低下する季節(12月~2月)が特に急性心筋梗塞による死亡者が急増していることが分かります。(厚生労働省「平成28年人口動態調査・急性心筋梗塞による死亡数」より)血管の名医、池谷医院院⾧の池谷敏郎先生によると、寒冷刺激による血圧の急上昇が引き金となって心血管系事故が発症しやすくなるため、日頃の血圧を安定させるとともに寒さが増すこの時期から血圧の急上昇に注意が必要とのことです。

血管事故、特に注意が必要なのは高血圧!

近年では、高齢者のみならず若年層の突然死を伝えるニュースも少なくありません。池谷先生によると、突然死の多くが心筋梗塞や脳卒中、大動脈疾患などの血管事故だといいます。さらに、血管事故の背景には動脈硬化の進行がありますが、生理的な加齢現象とともに、高血圧や脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病、さらに喫煙、不健康な生活習慣などによって若い世代から動脈硬化が進行しているといいます。また、高血圧は動脈硬化の最大の危険因子であり、血管事故のトリガーとなるのも血圧の急上昇であることから、血圧管理の重症性を指定しています。図2は全国的な研究の結果ですが、中高年のみならず、若い世代においても高血圧が心血管系事故による循環器病死亡のリスクとなっていることがわかります。

日常生活に潜む、血圧急上昇を招く行動とその対策とは?

冬の入浴

脱衣場や洗い場、湯船での寒暖差による血圧変動は血管事故の原因になります。脱衣場に暖房器具を設置したり、事前に洗い場に湯をかけておくことが有効です。

部屋着でゴミ出し

起床から約1時間は、モーニングサージといって血圧上昇しやすい状況にあります。起床してすぐ外に出ると、急な寒暖差で血圧が上昇しやすく、血管事故を引き起こす危険性があります。

寒いトイレに入る

他の部屋との寒暖差は、血圧の急上昇を招きます。特に冬場のトイレは血管事故が起こりやすい場所です。トイレに簡易ヒーターを設置して温めましょう。

すぐに実践できる!血管事故の最大危険因子高血圧対策に役立つ食材

7万人の医師ネットワークを持つ医師専用のコミュニティサイト「メドピア」のアンケート調査によると、「医者が一番食べたい食べ物のNo.1はトマト」。そんなトマトに含まれるアミノ酸の一種であるGABAには“血圧を低下させる働きがある”ということが報告されています。㈱ヤクルトが行った実験によると、高血圧の被験者86名に対してGABA含有飲料群とプラセボ飲料群(GABAを含まない疑似飲料)の2群に分けてそれぞれの飲料(100ml)を毎朝1本ずつ12週間飲んでもらった結果、GABA含有飲料群に収縮期血圧・拡張期血圧ともに血圧の降下作用が確認されています。(図4)また、愛媛工技研究報告によると野菜類の中でトマトはGABA含有率の高い食品であることがわかっています。(図5)さらにトマトは、高血圧対策に欠かせない”減塩”にも効果的な食材。トマトは旨み成分であるグルタミン酸が野菜の中でも非常に豊富ですので、少ない塩分で調理しても、しっかりと旨みが感じられます。

食べ物だけでなく運動でも!

外に出るのが億劫になってしまう寒い冬でも、手軽に無理なく家の中で出来て、血管事故予防になる運動を池谷先生に教えてもらいました。それが池谷先生考案の“ゾンビ体操”です。ゾンビ体操をその場ジョギングで朝昼晩に3分間ずつ行うことで1日30分間歩いたのとほぼ同じ運動量となります。これは普段運動していない人にとっては、かなりの運動量となります。

ゾンビ体操の基本姿勢・動きの基本
【基本姿勢】
おなかを凹ませるようにして力を入れ、胸を張って背筋を伸ばします。
ただし、肩の力は抜いてリラックスします。

【動きの基本①下半身は“足踏み運動”】
基本姿勢をとったまま、その場で小刻みに足踏みをします。その場で
ジョギングするように。足が痛ければ控えめに足を動かしましょう。

【動きの基本②上半身は“イヤイヤ運動”】
その場でジョギングするとき、自然に動く肩の動きを大げさにして、脱
力した両腕をイヤイヤしているように動かしましょう。

血管事故予防のカギは、日頃の高血圧コントロールと血圧急上昇の回避にあります。急な温度変化で血圧の急上昇が起きないよう入浴前にはお風呂場を温め、ゾンビ体操を実践して予防に努めましょう。

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