ふなとは

ふな(鮒)は、コイ目コイ科フナ属の硬骨魚の総称。各地の淡水に生息し体長は10~40cmになる。銀鮒(ギンブナ)、金鮒(キンブナ)、大金鮒(オオキンブナ)、源五郎鮒(ゲンゴロウブナ)、似五郎鮒(ニゴロブナ)、長鮒(ナガブナ)などの種類に分けられます。マブナと呼ばれるのはギンブナとキンブナのことで、ゲンゴロウブナは別名でヘラブナと呼ばれています。

縄文時代の遺跡からフナの骨が発見されるなど食用の歴史は古い。戦時中などはコイと並ぶ貴重なタンパク源でしたが、近年は淡水魚独特の泥臭さや、新鮮な海産魚がどこでも手に入るようになったこともあり、食用としての需要は減っています。食べ方としては、洗い、塩焼き、煮付け、鮒ずし、小さなものを甘露煮などにします。

鮒寿司とは

鮒(ふな)ずしは、塩漬けにした鮒をご飯に漬け込んで発酵させた「なれずし」です。材料には、琵琶湖の固有種のニゴロブナの子持ちが最も適しています。以前は、各家庭で保存食としてつくられていましたが、近年、ニゴロブナが減少したこともあり、鮒ずしをつくる家庭は減っています。しかし、今でも根強い人気があり、滋賀県の特産品となっています。その味は、独特でかつ絶妙、多くの人に親しまれています。

栄養たっぷり

鮒寿司は、生の鮒よりもミネラル、ビタミンB1が豊富に含まれています。 更に、鮒寿司は骨ごと食べられる為、不足がちなカルシウムも十分に補うことができます。

特に湖国では、昔から鮒寿司は健康維持のため、食べられてきました。鮒寿司のような発酵食品は腸内の悪玉菌の生育を抑制します。消化の良い鮒寿司は、元気の源に最適な食べ物と言えるでしょう。鮒寿司には、乳酸菌が多く含まれており、美容・健康維持・がん予防にも最適です。

実は日本最古のお寿司だった

日ごろ私たちが食する握り寿司は、そのルーツをたどると、東南アジアから稲作とともに伝わった発酵食品であるなれずしにたどり着きます。
この東南アジアから伝来したなれずしの製法が、琵琶湖を有する近江の地方を通過する際に、琵琶湖にたくさん生息していた鮒をなれずしとして食す料理方法として生まれて、滋賀に根付いたと言われています。
そのようなことからも、ふなずしは現在に至る握りずしのルーツとして、日本最古の寿司といわれています。

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takuji

こんにちわ。
クエン酸と、テニス大好き少年です。プレーするのも、観戦するのも大好きです。
得意なのはフォアストロークです。アプローチから相手を追い込み、ボレーで決めるのが
基本的なスタイルです。苦手なのはバックです。弱点を隠し、なるべくフォアに回り込んで打つ癖で、弱点が余計に目立つようになりました。
これからも、弱点から逃げずにバックを克服していきます。

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