加齢とともに睡眠時間は短くなりますが、だからこそ質のよい睡眠が、健康と美容のためには欠かせません。
質のよい睡眠をとるために今夜からできるコツを調べてみました。

睡眠のメカニズムを知ろう

睡眠中の体内ではさまざまなホルモンが活動して、体のメンテナンスをしてくれます。まずは、深い眠りであるノンレム睡眠中に分泌される成長ホルモン。これは壊れたり、古くなったりした細胞を再生する働きがあります。お酒を飲んで代謝に使われた肝臓の細胞も再生するなど、あらゆる体の新陳代謝を活発にするのです。

一方、コルチゾールというホルモンは、浅い眠りであるレム睡眠中に分泌され、寝ている間のエネルギー供給のために、脂肪を燃やす働きがあります。だから睡眠不足が続くと肥満になりやすいのです。コルチゾールのもうひとつの働きは、肝臓にあるグリコーゲンを分解してブドウ糖にして、血糖値をあげることです。朝起きて、すぐに活動できるのも、このコルチゾールのおかげなのです。

また、睡眠時間が短いと、食欲を抑制するレプチンというホルモンが出にくくなったり、朝のインスリン分泌が悪くなって糖尿病をはじめとした生活習慣病のリスクが高くなります。さらに睡眠中に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まると言われています。

さまざまなホルモンがしっかり働くためには、質のいい睡眠をとることが必要なのです。

7時間睡眠を目標に!

不眠の主な原因は加齢であるといわれるぐらい、30歳すぎてから徐々に深い眠りが得られにくくなり、60歳以降で不眠を訴える人が多くなります。

原因としては、
(1)日中の消費するエネルギーが少なくなり、必要とされる睡眠量が減る 
(2)加齢に伴って1日の最高体温が低くなることにより、睡眠時間のうち体温を下げるために要する時間が短くなる
(3)睡眠を促す働きのあるメラトニンの分泌が減り、眠りに入りにくくなる
などがあげられます。

ほかにも、間接的な原因としては、
(1)頻尿で中途覚醒をする
(2)関節痛など痛みを伴う持病がある
(3)昼寝のしすぎ
(4)寝室の環境が悪い
(5)眠りに影響する薬を服用している
などがあります。

このように加齢とともに、質のよい睡眠を得られにくい原因は多くなります。しかし、睡眠の質は環境づくりや生活習慣によって、高めることができます。

アメリカの調査では、7時間くらい寝ている人は健康で体に負担がなく、6年後に生きている可能性が高いというデータがあります。眠っている7時間というのも、午前0時から6時という、ホルモン分泌が盛んな時間帯を中心にした方がより効果的です。

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