夏は夏バテ夏バテと言われますが、夏バテにはならなくても、暑さが和らぎ秋になってくるとやってくる秋バテというものが実はあります。

夏の過ごし方によって秋バテにならない体を作ることもできますので、参考にしてみてください。

そもそも秋バテとは

秋バテとは、暑さが一段落して過ごしやすくなる秋口になって、身体のだるさや疲労感、食欲不振などの不調を抱えている状態。

「秋バテ」は、夏場の①高温多湿、②紫外線、③冷房冷え、④内臓冷え、⑤寒暖差がおもな要因となります。

なかでも、暑さをしのぐための冷房の低い温度設定は、体温調整を司る自律神経のバランスを崩し、疲弊させてしまいます。
また、冷たい飲み物による「冷え」と、室内外と朝晩の寒暖差にも注意が必要です。

秋バテを感じた人のうち、夏から継続して不調を抱えていることが多いようです。

夏から出来る秋バテ対策

秋バテを防ぐには、夏の過ごし方がポイント。
夏からできる秋バテ対策もいくつかあります。

①炭酸入浴で疲労回復
ふだんはシャワーだけで済ませる人も、夏こそ湯船に入って疲れをとりましょう。理想的な入浴は、38~40℃のお湯に10分程度つかること。シャンプー後のトリートメントの間に湯船に入る、身体を洗ってからまた湯船に入るなど、分割しながらトータルで約10分間お湯に入るだけでも、疲労回復につながります。

また、炭酸ガス入りの入浴剤を使うと、末梢の血管を拡張して血めぐりがよくなるため、さらに低い温度(36~38℃程度)でも疲労を軽減でき、夏でもほてらず入浴できます。入浴剤は、お湯から出たときに清涼感を感じられるミント系やメントール入りがおすすめ。香りがさわやかなので暑苦しさもやわらぎます。

②食で秋バテ対策
最近人気のパクチー(コリアンダー)をはじめとした香味野菜や山椒などの香辛料は、食欲をアップさせ、食欲機能が低下した身体の気のめぐりをよくする働きがあるといわれています。消化機能によいとされるショウガは、加熱することで身体を温める成分“ショウガオール”がアップ。また、山椒は胃腸の働きを助けるので、「胃腸疲れ」タイプの人にはとくにおすすめ。山椒の葉や実は冷凍しておくといろいろな料理に使えて便利。山椒のパウダーはきんぴらごぼうを炒めるときや味噌汁にプラスすると香りが立ち、食欲増進にもつながります。

③体温調節を心がけよう
夏から秋にかけて、室内外の温度差や朝晩の寒暖差によって身体への負担が蓄積されると、秋バテの深刻化が懸念されます。上手に体温調節をして秋バテを防ぎましょう。

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中山葵

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