脂質異常症とは?

脂質異常症は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの危険因子になると言われており、発作の起こり方次第では後遺症が残るだけでなく、ひどいときには命取りにもなりかねません。また、症状として現れにくいため、気づかないうちに動脈硬化が進行してしまう可能性があります。厚生労働省が実施した最新のデータとなる平成18年の「国民健康・栄養調査結果」によると、脂質異常症が疑われる人は推計4,220万人とも言われ、意外にも身近に潜んでいるのです。脂質異常症は「悪玉コレステロールの上昇」「中性脂肪の上昇」「善玉コレステロールの低下」のいずれかの状況が見られると診断される病気です。

脂肪は5大栄養素のひとつであり、細胞膜やホルモンの材料になるなど、体を構成するために欠かすことができない栄養素です。また、体を動かすエネルギー源としても重要な役割を果たしています。しかし、脂肪は多すぎると動脈硬化や肥満などの悪影響を及ぼします。一方で、少なすぎた状態でも正常な役割を果たすことができません。つまり、正常な脂肪量を維持することが健康のためには大切となります。脂質にはいくつか種類がありますが「悪玉」コレステロール(LDL)や中性脂肪が上昇しすぎた状態、あるいは善玉コレステロール(HDL)が少なすぎる状態を「脂質異常症」と呼んでいます。

脂質異常症にはオレイン酸が豊富なオリーブオイルで対策を

「悪玉コレステロールを増加させず、善玉コレステロールは減少させない」という
コントロール的な働きをする脂質異常症の動脈硬化対策に推奨されている不飽和脂肪酸であるオメガ9系脂肪酸の1つ「オレイン酸」。このオレイン酸が70~80%含まれているのが「オリーブオイル」です。脂肪はエネルギー源として重要なものですが、近年、加工食品の中に「見えないアブラ」として含まれ、無意識に脂肪を摂取してしまっていることも指摘されています。一方で、「見えるアブラ」=調理用のオイルは、健康を意識したものに切り替える人も多くいます。まずはこの「見えるアブラ」をオリーブオイルに切り替えて、脂質異常症対策の一歩を踏み出しましょう。

毎日の食生活に取り入れるなら、「野菜ジュースに入れる」「パンにかける」「味噌汁に入れる」「納豆に入れる」などルーティンに組みやすい朝食に入れるのがおすすめです。

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