パイナップルの力
マンゴーやパパイヤなど今でこそたくさんのトロピカルフルーツが日本にも定着していますが、パイナップルが一番最初に日本に定着した南国フルーツとも言われています。
夏バテ、疲労回復に
パイナップルには、リンゴ酸やクエン酸といった有機酸が含まれています。
パイナップルに含まれるリンゴ酸やクエン酸の含有量は、全食品の中でもトップクラスを誇ります。また、リンゴ酸についてはりんごやバナナには劣りますが、レモンの3倍もの量を含んでいます。
クエン酸やリンゴ酸は、TCAサイクルの合成を円滑にする働きがあり、エネルギーの生成を促がすことで疲労回復に優れています。
またパイナップルの栄養にはエネルギー源の糖質や、その糖質を素早くエネルギーに変えるビタミンB1も含むため、夏バテの予防にも効果があります。
腸内環境の改善
パイナップルは100gあたり1.2gと果物類の中では食物繊維が多い部類に属し、同グラムあたりではグレープフルーツの約2倍食物繊維を補給することが出来ます。食物繊維としては不溶性食物繊維が多いので腸の蠕動運動促進や、腸内の老廃物の排出促進が期待できます。またタンパク質分解酵素ブロメラインも肉を柔らかくする・消化サポートなどの働きのほか、腸内の不廃物を分解してくれる作用がある可能性があることが報告されていて、下痢や消化不良・腹部膨張感(ガスたまり)などお腹の不調を整えてくれる成分として期待されています。
このため食物繊維とブロメラインを含むパイナップルは、便通の改善や腸内フローラの改善にも効果が期待されています。ビタミンCにも便を柔らかくする働きや、腸内の善玉菌のエサになって善玉菌を活発化させる働きが期待できますから、こちらからも腸内環境の改善に繋がるでしょう。消化不良に良いとされるのもブロメラインがタンパク質消化を助けるだけではなく、腸の状態を整える手助けをしてくれることも関係しているのかもしれませんね。そのほか腸内の老廃物・不廃物の分解や排出を促してくれることから、便の悪臭対策に繋がるという見解もあります。
肌のトラブル予防に
パイナップルには、上クエン酸やリンゴ酸などの栄養以外にも、暑い夏を過ごすために必要なビタミンやミネラなどの栄養が数多く含まれています。
夏は紫外線が強く日焼け止めも塗るので、肌のトラブルがつきものです。紫外線からシミやしわを防ぐ栄養にはビタミンC、皮膚や髪、爪を丈夫にする栄養はビタミンB2の働きです。また、ビタミンB6は肌荒れを防ぎ美肌を保つのに必要な栄養となります。
パイナップルはカリウムも含んでいます。摂りすぎたナトリウムや余分な水分を排出し、むくみの改善に有効となる栄養です。
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