過去のプロ野球珍記録集①
プロ野球のキャンプ珍記録を紹介します。
完全試合リレー
「完全試合」とは、野球、ソフトボールにおいて、1人のランナーも出さずに勝利することをいい、日本プロ野球では、過去に15名しか達成したことがない偉業である。
【完全試合達成者】
藤本英雄氏、武智文雄氏、宮地惟友氏、金田正一氏、西村貞朗氏、島田源太郎氏、森滝義巳氏、佐々木吉郎氏、田中勉氏、外木場義郎氏、佐々木宏一郎氏、高橋善正氏、八木沢荘六氏、今井雄太郎氏、槙原寛己氏 計15名
完全試合は、1994年に槙原寛己氏が達成した以来、2017年3月現在まで約13年間達成されていない大記録。
しかし、非公式ではありますが、2007年に続投による完全試合が達成されていたことはご存知でしょうか。
それは2007年の日本シリーズ第5戦。中日ドラゴンズ対北海道日本ハムファイターズとの試合でのこと。
中日ドラゴンズが3勝1敗と、日本一に王手をかけていた試合。
中日の先発投手は山井大介選手。8回終了まで完全試合をしており、観客の期待も高まっていたが、9回のマウンドに上がったのは守護神の岩瀬仁紀選手。
岩瀬選手も3人を三者凡退に締め、続投ながら完全試合を達成。
しかし、1人の投手が完全試合をしないと完全試合とは認めないという規定があったため、この記録は非公式となりました。
この試合で勝利を収めた中日ドラゴンズは日本一に輝きました。
全試合出場も規定打席未到達
2010年に全試合に出場しながら規定打席に到達できなかった選手がいる。
その選手は金本知憲選手。
金本選手といえば、プロ21年間でMVP1回、打点王1回など様々なタイトルを獲得し、2000年にはトリプルスリーも達成。さらに連続フルイニング出場1,492試合は世界記録でギネス記録。まさに鉄人。2017年3月現在、阪神タイガースの監督も務めている。
そんな金本選手ですが、2010年のシーズンには珍記録を打ち出しています。
2010年開幕前のオープン戦で、右肩を故障。それでも開幕から試合に出場し続けましたが、不調が続き、同年4月18日に、金本選手は当時監督だった真弓監督に、「これ以上チームに迷惑をかけられない」と話し、この試合でスタメンを外れ、連続フルイニング出場の記録も途絶えた。
その後、スタメンに復帰することもあったが、調子が戻らず、阪神移籍後最低の成績となってしまった。
代打などで全144試合出場を果たしたが、396打席で規定打席には届かず。
全試合出場ながら、規定打席に達しなかったという珍記録が生まれました。
シーズン最多三振記録
1993年に当時近鉄バファローズに所属していたラルフ・ブライアント選手が記録した三振数は204。この記録は2017年3月現在までまだ破られていない珍記録である。
ラルフ・ブライアント選手といえば、日本プロ野球8年間でMVP1回、ホームラン王3回、打点王1回などのタイトルを獲得した名助っ人外国人選手。
また1試合3ホームランを8回、シーズン1試合3ホームランを4回の記録は世界記録でもある。
1993年に記録した4打数連続ホームランは今でも伝説として語り継がれています。
そんなラルフ・ブライアント選手ですが、三振数も多く、1993年に記録した三振数は204で、現在でも破られていないシーズン記録。おまけに日本プロ野球でシーズン200三振以上を記録した選手はラルフ・ブライアント選手のみで、シーズン歴代最多三振数の1位から4位まで全てのラルフ・ブライアント選手の記録である。
余談ですが、204三振を記録した1993年は、ホームラン王と打点王の2冠に輝いています。
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