和食に欠かせない「昆布」

和食には欠かせない出汁になくてはならないのが「昆布」。さまざまな調理法があり、昆布のもつ旨みが料理を引き立たせてくれるため、今では、世界でも「昆布」のうまみは大人気です。

また、昆布は煮込むことで細胞壁が壊れ、有効成分が体内で作用しやすくなります。出汁で活用した昆布も食べることで、昆布の効能をより得ることができるそうですよ。

食物繊維の宝庫!

「昆布」には、水溶性の食物繊維であるアルギン酸を含み、その量は昆布全体の一割も占めているそうです。アルギン酸は昆布のネバネバ成分で、一緒に摂取した食べ物と絡み合い消化吸収を遅らせる働きがある栄養で、糖質や脂質の吸収を抑える効能が期待されています。また、肝臓で脂肪の合成を抑える働きもあるため、脂質の代謝を正常にする効能もあります。

アルギン酸は、ほぼ消化・吸収されないまま胃から腸へと届き、腸内の不要なものをからめ捕りながら便として体外に排出されます。食物繊維は、便秘の予防や腸の働きを整える効能だけでなく、大腸がん予防にも有効です。昆布に含まれる食物線維は、ごぼうの5倍、さつまいもの8倍といわれています。

体脂肪燃焼に、高血糖予防にも!

「昆布」は、褐色の色素成分であるフコキサンチンを含みます。フコキサンチンは体脂肪の燃焼を促す作用のある成分です。余分な脂肪を溜まりにくくする効能や効果があります。

さらに、内臓脂肪から高血糖の原因となる物質が発生するのを防ぐ働きもあるため、血糖値を下げる効能があることが分かっています。

「昆布」の旨味成分にボケ防止や、胃腸の調子を整える効果が!

アミノ酸の一種であるグルタミン酸は、脳の機能を活発にする栄養で、神経を伝達する物質であり、記憶力や集中力を向上させる働きがあるので、ボケ防止や痴ほう症の予防に効能があります。

また、うまみ成分でもあるグルタミン酸は、胃腸の調子を整えると同時に過食を防ぐ働きもあります。昆布のうまみ成分のおかげで、おいしく塩分控えめの減塩もできます。

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