疲労回復

スポーツをしたり、長時間からだを動かすと、筋肉の動きが鈍り、からだに疲労を感じますよね。
疲労の原因は、体内に蓄積された乳酸と呼ばれるものです。体内でブドウ糖をエネルギーに換えるときに、エネルギーとともに作られるのが乳酸です。
からだの中に乳酸がたまってしまうと、体内は酸性に傾きます。これが疲労という形になってあらわれます。
疲労回復のためには乳酸を分解すればいいのですが、このときに活躍するのがクエン酸です。
クエン酸は、乳酸を水と二酸化炭素に分解して、体外へ排出する働きがあります。しかもクエン酸には、ブドウ糖が分解されるのを抑制し、乳酸そのものをエネルギーのもととなる物質へ変化させていく働きもあります。
つまり疲れのもとを取りながら、さらにエネルギーをも生み出すのがクエン酸というわけです。
そしてこのクエン酸をたっぷり含んでいるのが梅の実です。梅干にすることで、クエン酸の量も増えます。
梅の実を食べることで疲労回復に効果があるぱかりでなく、疲れにくく健康な体を作ってくれます。

カルシウムや鉄の吸収の促進

現代人のカルシウム不足は以前から指摘されてきましたが、毎日の食事で気をつけて摂取するようにしても、カルシウムは吸収効果が悪いので体になかなか定着しないそうです。しかもカルシウム吸収率は年齢とともに低下していきます。
クエン酸などの有機酸には吸収率の低いカルシウムや鉄の吸収を促しカルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐなどの働きがあるといわれています。つまり梅を毎日食べると、体内でのカルシウム定着率が徐々に高まっていくことが期待できるそうです。
カルシウムが必要な成長期の子どもや高齢者にも大人たちにも、梅は優れた効果を発揮してくれます。

動脈硬化の予防

健康な人の動脈は、血液を全身に送るため、弾力性に富んでいます。簡単には破れたり詰まったりしないものです。ところが、年齢を重ねて40~50歳以降になると、血管の老化や生活習慣の乱れなどが原因となって、血管の内壁にコレステロールや老廃物が付着し、血管の壁が厚くかたくなることがあります。
そのために血液が流れる血管の穴そのものが狭くなり、詰まりやすい状態になります。これが動脈硬化です。
その予防として効果のある成分が梅にはあるそうです。
梅に含まれている糖とクエン酸が結合しムメフラールという成分が作られます。
このムメフラールは血流を改善し血栓予防、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。また血液中にコレステロールが溜まるのを抑え、酸素や栄養分の供給がスムーズになることで、老廃物の排出を促進し疲労回復も期待できます。新陳代謝が活発になるので老化を抑えることにも繋がるそうです。

私たちにとってみじかな梅干しにここまでの効果があるとは知りませんでした。
ただなんとなく食べていたのですが、これからはちょっと効果を意識しながら食べてみようと思います。

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