何故筋肉痛になるのか?

筋肉痛が起こる原因は、実は医学的には解明されていません。運動で傷ついた筋線維を修復しようとするときに炎症が起こり、そのときに生産される物質が関係しているとする説が有力とのことです。
筋肉は、普段使わない部位が突然使われたり、同じ筋肉が使われすぎたりすることで、筋線維や周りの結合組織に微細な傷がつき、そこに炎症が起きます。
炎症が起こることで、発痛物質であるブラジキニンやプロスタグランジン、ヒスタミンやセロトニンといった刺激物質がでてきます。これらの刺激物質が、筋肉を包んでいる筋膜を刺激し、痛みの信号として脳へ伝わり、筋肉痛として痛みを感じるのです。

運動した翌日に筋肉痛がでてく理由

筋肉痛は運動をした当日ではなく、翌日くらいから筋肉痛がでてきます。
これは、運動によって傷ついた筋線維に炎症が起き、そこでできたブラジキニンなどの発痛物質が筋膜を刺激します。そこから刺激が伝わって痛みを感じるまでに時間差があるからと考えられています。
あまり使っていない筋肉は、毛細血管が十分に巡っていません。炎症反応が起こり、発痛物質がでてくるまで時間がかかるため、筋肉痛になるまで時間がかかると考えられています。
歳を取ると筋肉痛が出るまでに時間がかかったり、痛みが強くなっていったりするとよくいわれますが、現在では年齢による時間差はないとする研究報告もあります。

筋肉痛ならない方法

では筋肉痛にならないためにどうすれば良いか?
前でも説明した通り、筋肉痛を引き起こす原因は、通常あまり使われない筋肉に急激な負荷がかかるなどの影響で炎症を起こすことです。
そのため、筋肉痛を早く治すための近道は、日頃から運動を継続して行うことが大切になります。

また、筋肉痛を予防する際には、運動前のウォームアップ(準備運動やストレッチなどの筋肉を温める動作)と運動後のクールダウンが必要です。
通常、動かさずに固くなっている筋肉をウォーキングや軽いジョギングで温めて柔らかく動かせるようにしましょう。その後ストレッチを行うと、運動パフォーマンスが向上します。
運動後のクールダウンでは、温度の上昇した筋肉の炎症を周囲の細胞に広がることを防ぐためにアイシングを行うことが有効です。
アイシングは、皮膚の感覚が鈍くなったらアイシングをやめ、感覚が戻ったら再開するという流れを2回から3回行います。
この「皮膚の感覚が鈍くなったらアイシングをやめ、感覚が戻ったら再開する」動作を2回から3回を1セットとして運動を終えてから24時間以内に、2セットから3セット行うと翌日、筋肉痛になりにくくなりますよ。
是非とも運動した後に試してみてください。

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