WRC第3戦!灼熱のラリー・メキシコ!

3月9日から12日にかけて開催される世界ラリー選手権(WRC)の第3戦、ラリー・メキシコ。雪と氷のスウェーデンから一転、灼熱のメキシコが舞台となる。

ラリー・メキシコは、2004年に初めてWRCのカレンダー入りを果たし、以降シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーとして定着している。3月のメキシコは外気温が摂氏30度前後に達する。そして、タイムアタックが行われるスペシャルステージ(SS)は海抜1,800m~2,737mの高地が舞台となるため、最高地点周辺では空気密度の減少によりエンジンの最高出力が通常よりも20%程度低下すると言われている。ドライバー、マシン、エンジニアにとってメキシコは、他のグラベルラリー以上にタフさが求められる一戦となる。

WRC - Rally Guanajuato México 2017: TEASER - YouTube

出典:YouTube

今年もラリー・メキシコはグアナファト州のレオンを中心に開催されるが、初の試みとして首都メキシコシティでのオープニングステージが予定されている。

9日の夜に、市の中心部の観光名所ソカロ(憲法広場)で、全長1.57kmの市街地SSが2本行なわれ、競技開始。翌10日よりレオン周辺でグラベルステージがスタートするが、SS2は全長54.9kmと非常に長く、今季ここまでのところ最長のSSとなる。また、同日夕方のSS6では、ユネスコ世界遺産に指定されているグアナファトの町中で、かつて銀鉱のために設けられた地下道をコースに含む市街地SSが予定されており、盛りだくさんな1日となる。

そして11日、12日と計4日間にわたる競技は、ボーナスのドライバーズポイントがかかるパワーステージのSS19で幕を閉じる。SSの合計距離は370.46km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は897.68kmとなっている。

第2戦優勝のトヨタが今季最初のグラベルイベントに挑む!

2月に行なわれた第2戦のスウェーデンでは、トヨタにとって1999年以来18年ぶりとなるWRC総合優勝を飾ったが、今季最初のグラベルイベントであるメキシコはトヨタにとって未知なるラリーであり、新たな挑戦となる。

ラトバラは2016年にメキシコ初優勝を果たしているが、前戦からの好調を維持して走りきることを目標としている。一方、ハンニネンは2011年に1度出場したのみで経験は十分とはいえないが、得意とするグラベルラリーで今季のベストリザルトを狙う。

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