21日、ベイスターズの春季キャンプで、沖縄・宜野湾でベイスターズ2軍が韓国サムスンと練習試合を行い、注目度急上昇中の育成ドラフト１位・笠井崇正投手が登板。

九回から登板し、1回無失点2奪三振。対外試合で初めて安打を許したものの、圧巻投球を継続し、ここ3試合で5回0封9三振と輝き放っている。

昨秋のドラフトにて、ベイスターズ唯一の育成選手として指名され、プロ入りの夢をつかんだ異色の右腕。

ノーワインドアップから繰り出す直球は最速１５１キロを計測する力投派。スライダー、カーブも自在に操り高い奪三振率を誇る。昨季の独立リーグでは、中継ぎ、抑えで35試合に登板するなどフル稼働。スタミナ面も評価できる。

旭川西高から一般入試で早大に入学し、野球部の門を叩いたが、わずか2日で退部。その後は硬式野球サークルで趣味程度に続けていたが、一念発起して4年生の時にBCリーグの信濃グランセローズに入団。現役大学生にして独立リーグでプレーする環境の中、野球と学業を両立。「投球動作の所要時間と投球速度の関係及び、投球速度の不安定性に影響を与える体力要素」というテーマで卒論も書いている。いまでは最速151キロを記録するまでの投手に成長した。