火事場の馬鹿力。土地によったり、漫画キン肉マンの影響で、火事場のクソ力と、認識してる人もいるかもしれませんね。

窮地に陥った時に、自分でも信じられない力で、その窮地を脱した時にそう思いますよね。
そもそも、この火事場の馬鹿力は、本当にあるんでしょうか?

火事場の馬鹿力はある!

火事や地震などの災害時に、寝たきりの人が自力で逃げたとか、重いタンスや金庫を持ち上げて、逃げる事が出来た・・・そんな武勇伝を聞いたり見たりしたことありませんか?

「それは漫画の世界の話でしょ」と鼻で笑う人もいるかもしれませんが、最近ではスポーツ科学や競技などの分野で、科学的に立証・実践されているらしいです。

火事場の馬鹿力のシステム

私たちの身体には、たくさんの筋肉や骨が存在します。
これらのパワーが、100%発揮した状態で身体を動かし続けると、筋肉や骨にかなりの負担がかかり、また莫大なエネルギー量を、消費したりする為、身体はボロボロになってしまいます
その為、筋肉や骨の損傷を防ぐために、人間の脳にはあらかじめ安全装置、俗に言われる脳のリミッターですね。それがかけられており、意識的に発揮できるパワーに制限が設けられていると言われてます。

このリミッターのお陰で、自分の意識の中で「これ以上はムリでしょ」と感じるところまでしかパワーが発揮できないようになっているのです。
そのパワーは最大でも70~80%程度と言われてます。

ところが、緊急事態の場面に遭遇すると、脳のリミッターが解除され、アドレナリンが放出され「これ以上はムリでしょ」と感じる限界を超えて、本来備えられている潜在的なパワーが発揮されるようになるんです。これが、火事場の馬鹿力です!

ちなみに、アドレナリンとは、副腎髄質から分泌されるホルモン(神経伝達物質)。
興奮した時に血液中に大放出され、身体のエネルギー代謝や運動能力を高める効果がある物質です。

火事場の馬鹿力の代償

火事場の馬鹿力を発揮すると、先ほどご説明したとおり、筋肉や骨にはかなりの負担がかかります。
また、緊急事態の場面ではケガを負うことも十分ありえます。
ところが不思議なことに、火事場の馬鹿力が発揮されている間は、痛みを感じないことが多いらしいです。
その理由は、βエンドルフィンという物質。

βエンドルフィンとは、脳の神経伝達物質のひとつで、気分の高まりや幸福感などをもたらすと効果があるといわれています。
また、モルヒネの数倍もの鎮痛作用があることから「脳内麻薬」とも呼ばれている物質です。

火事場の馬鹿力が発揮されるような状況では、βエンドルフィンの分泌が高まっているので、ひどいケガをしていても痛みを感じることなく動くことができるのだそうです。

ただ、無事に危険回避して後、緊張や火事場の馬鹿力から解き放たれると、βエンドルフィンの分泌が減少します。
すると、痛みを感じたり、ひどい傷や怪我をしていた事に気付いたりします。あまりの痛みに気絶したり悶絶したりする人も多いらしいです。

意識して火事場の馬鹿力は出せる?

窮地の時に脳のリミッター解除で、解き放たれ火事場の馬鹿力。
近年では、この脳のリミッターを意識的に解除する為の効果的な手段があると言われています。

それは大きな声を出したり、心の中で「自分はできる!」とイメージトレーニングする事らしいです。
確かに、砲丸投げなどの投てき競技の選手は、大きな声をだしていますね。

しかし、しかしです。
自分だって学生時代していた競技では、大きな声をだして、練習や試合していたし、試合前は、「できる!勝てる!」そんな思いでプレーはしてきました。
もし、もし、その効果で知らぬ間に、火事場の馬鹿力が出ていてたとしたら、あれが火事場の馬鹿力ありの、自分のプレーだったのかと、自信喪失になりそうなんで、これは信じません!信じたくないです!

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