横綱土俵入りの形。雲龍型に不知火型ってなんだ?
横綱土俵入り『雲龍型』『不知火型』その違いは
遂に日本人横綱が19年ぶりに誕生した大相撲。
連日、新横綱の稀勢の里のニュースが流れていますが、『土俵入りの形は雲龍型』といった言葉をよく耳にしたかもしれません。
土俵入り・雲龍型
相撲を知らない人にはわからない言葉と思います。
名誉ある、土俵入り、そしてその形。
簡単にご説明します。
横綱土俵入り
横綱土俵入りは大相撲の最高位である、横綱が本場所の幕内取組前や巡業先などで行う土俵入りの事です。
土俵入りには、力士が化粧廻しを付け、顔見世披露の意味で行われます。
十両では十両力士全員。幕内では大関から前頭の力士全員で構成されるのに対して、横綱土俵入りは純白の綱を腰に締めた横綱が、露払い(つゆはらい)と太刀持ち(たちもち)を従え、四股踏みやせり上がりなどで構成される単独での土俵入りを披露するものであり、単独での土俵入りはまさに横綱の象徴ともいえます。
そしてその土俵入りの形として、『雲龍型』と『不知火型』の2種類があり、何がどう違うのか、ここに迫ってみます。
雲龍型
大多数の横綱が、この『雲龍型』を選択しています。
栃木山・双葉山・大鵬・北の湖・千代の富士。
相撲に興味のない人でも耳にした事もありそうな、大横綱も『雲龍型』を選んでいます
平成以降では曙・貴乃花・武蔵丸・朝青龍らが、『雲龍型』です。
その形は、せり上がるときに左手を胸の近くに当てて右手を伸ばす形の土俵入りです。
言葉で分かりにくいというか、イメージしようがないですね。
これが『雲龍型』の土俵入りです。
朝青龍 最後の土俵入り - YouTube
出典:YouTube
不知火型
太刀山峯右エ門が16代木村庄之助より習った型とされる『不知火型』
戦前から戦後にかけて長期間活躍した羽黒山がこの型を継承し、主に旧・立浪一門(現・伊勢ケ浜一門)がこの型を選ぶ傾向にあるほか、二所ノ関一門もこの型を選ぶことがありかす。
堂々とした迫力のあるスタイルで、伝統的に大柄な力士が演じると見栄えの良い型とされています。
形としては、『雲龍型』違って、せり上がるときに両手を伸ばす土俵入り
が『不知火型』の土俵入りです。
これです。
白鵬、双葉山の故郷で土俵入り 大分・宇佐神宮 - YouTube
出典:YouTube
横綱土俵入りはかっこいい
『雲龍型』『不知火型』2種類の形があった土俵入り。
この土俵入りの形が、わからなくても、横綱土俵入りは、かっこいいです。
単独での土俵入りという事で、注目が横綱1人に集まっている、あの場所独特の空気が、横綱のオーラをより強く感じ、かっこよさ倍増です。
私が見てきて、本当にかっこいい土俵入りだと感じたのは、朝青龍の土俵入りでした。
色々物議があった横綱でしたが、強さは本物であり、1人横綱時代の他を圧倒するオーラからの土俵入りは、素晴らしくかっこよかったです。
相撲を見る機会があれば、横綱土俵入りを注目して見て見ても良いのではないでしょうか。
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