サッカーをよりスペクタクルにするための大改革!

FIFAの技術開発部門の元オランダ代表FWのマルコ・ファン・バステン氏がオフサイドやPK戦の廃止を提案したと話題になっている。

2016年10月にFIFAの技術開発部門のチーフオフィサーに就任したファン・バステン氏は、サッカーのさらなる発展のために多くのアイデアを提供したいと語り、サッカーをより公正で、よりダイナミックで、より面白いものにするために、大胆なルール改正の必要性を説き、以下8個のルール変更を提案した。

もしこれらがすべて導入されたら、将来のサッカーは大きく変わりますね。

①オフサイドの廃止

もともと、相手ゴール前での“待ち伏せ“を禁じるルールであるオフサイドだが、現代のサッカーは9人や10人でゴール前を固めることもあり、オフサイドのルールが攻撃の可能性を狭めている。
オフサイドがなければ、DF陣の背後にFWが立てることから得点の可能性がより広がる。今よりも攻撃のチャンスは増え、試合の見応えも増すと考えられる。

②イエローカードの替わりに一定時間の退場

ラグビーの「シンビン制度」のように、ルール違反を犯した選手を一時的に試合から退場させるというもの。ファン・バステン氏は「レッドカードを出すほど重大ではない行為に対し、選手を10分間試合から外すオレンジカードを提示するということもあり得るかもしれない」としている。

③シュートアウト方式の導入(PK戦の廃止)

Best Old School MLS Shootouts - YouTube

出典:YouTube

PK戦に代わり、シュートアウト方式の導入。シュートアウトとはかつてアメリカのサッカーリーグなどでも導入されていた方式で、攻撃側がゴールから35メートルの地点からドリブルし、一定時間以内にシュートを打つというもの。

「PKは一瞬ですべてが終わるが、シュートアウトなら、多くの可能性がある。ドリブルもシュートもできるし、GKの反応を待つこともできる。より試合でのプレーに近い状況になる」とファン・バステン氏は語っている。

またこの提案は、先日、2026年のワールドカップから出場枠を48に増やすことを決めたFIFAが、グループステージで引き分けの影響力が増す懸念もあり、「大会中のドロー決着をなくすための動きだ」と考えられている。

④最後の10分間はインプレータイムのみ時計を進める

インプレータイムとは、ファウルを取られてからゲームを再開するまでの時間や、タッチラインを割ってスローインでボールが投げ入れられるまでの時間などを含まない「実際のプレー時間」のこと。

これは時間稼ぎなどに対する措置として考えられたもので、ファン・バステン氏も「交代での時間稼ぎ、負傷を装う行為などで多くの時間が失われている」ことを問題視している。

⑤選手交代枠の増加、無制限化

現在の3枠から増やすというもので、昨年末のクラブW杯でも採用されましたが、延長戦になった場合に交代数を1、2つ増やすなどの案。

また、育成年代の大会では「交代枠の無制限化」を提案。伸びしろのある選手たちに出場機会を与えることを検討するとファン・バステン氏は語っている。

⑥レフェリーとの対話はキャプテンのみ可能

ラグビーではチームのキャプテンだけが審判と話すことが許されるというルールがあり、サッカーでも「ラグビーのようにチームのキャプテンだけが審判と話すことが許されるというルールは、良いアイデア」だとしている。

⑦ファウル数に上限を設ける

「バスケットでは5つ以上の反則を犯した場合、しばらくフィールドを去らなければならない」という他競技を基に、選手にファウル回数の上限を設け、シンビン・ルールのように一定時間ピッチの外に出すことを提案。

⑧年間試合数の削減

増大する一方である選手への負担を軽減するため、ファン・バステン氏は「シーズン中、選手は最大75試合もの公式戦に出るため、夏に代表の大会があっても最高のプレーができない。60試合に止めるべきだ」と年間出場試合数の制限を提案している。

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