気持よく寝ていると…突然襲う脚の痛み!

ぐっすりと気持ちよく寝ていたのに脚に走る突然の激痛で目が覚める、そんな経験をされたことがある人は案外多いのではないでしょうか。
これはこむら返りとも呼ばれる脚がつる現象で、筋肉が急に収縮しそのまま固まって痛くて動かせなくなることを指し、専門的な医学用語では「有痛性筋痙攣」(ゆうつうせいきんれんしゅく)と呼ばれます。
一般的には夏場よりも秋から冬にかけての寒い時期に起こりやすくなります。

寝ている時に突然起こるのでどう対処していいのかわからず、ただただ痛みが収まるのを我慢して待つ…。
快眠をこのような痛みで妨げられるのは本当に辛いですし、この脚をつった痛みは大抵の場合翌日にも残って歩くたびに痛い思いをして、暫くの間痛みに耐えなければなりません。
そこで今回は脚がつる、その対処法と予防策をご紹介します。脚がつる仕組みと原因を知って日頃からその予防策に努めましょう。

なぜ睡眠中?脚がつる原因とは

激しい運動中に脚がつる、という場合もありますが多くの方は睡眠中に脚がつる経験をされているようです。
その原因は、まず一つ目に水分不足があげられます。

冬の時期には寝ている間にトイレに起きたくないのでついつい水分を控えてしまうという方も多いのですが、冬でも布団の中では身体はたくさんの汗をかいています。水分を失うと脚をつりやすくなりますので、寝る前にコップ1杯〜半分でも良いので飲むようにしましょう。
2つ目の原因として、睡眠中の汗によって失われるミネラルがあります。水を飲んでも改善されない、という方は寝る前にミネラルを多く含むスポーツドリンクを飲むようにしましょう。

3つ目の要因は寒さによる冷えです。脚が冷えると筋肉が収縮して、寝返りや起きようとした際、急に力を入れると筋肉が固まってしまい脚がつることがあります。寝入りの際や熟睡中、朝目覚めた時に脚がつる、という方はこれが原因かもしれません。湯たんぽを利用したりして脚を温め血行を良くするようにしましょう。また普段からふくらはぎをマッサージするなどして血行を良くしましょう。
4つ目は筋肉疲労です。普段寝ている時の筋肉は緩んでいますが、日中に運動などをして筋肉が疲れている場合は寝ている間にも筋肉が緊張状態になってしまい、脚がつります。
これを防ぐためには運動の前後にはきちんとストレッチを行うようにしましょう。ストレッチをすることで怪我の予防にも繋がりますし、筋肉の疲労回復にも効果を発揮してくれます。

脚がつってしまった時の対処法

予防策をとっても脚がつってしまった場合、まずは全身の力を抜いて楽な姿勢になりましょう。
脚がつるのは筋肉が緊張状態にあることを指しますので、痛みでつい身体に力が入ってしまいがちですが、脚の力を抜いて全身をリラックスするように心がけましょう。
そして無理に動かしたりするのではなく楽な姿勢を見つけて、リラックスして暫く待ちます。こうしていれば脚がつった状態はそんなには長く続きませんので、動かせるようになってきます。

動かせるようになったら優しくマッサージをしたりストレッチして筋肉の緊張をほぐしましょう。
ふくらはぎを下から上へ向かってやさしくマッサージしたり、ひざの裏を揉む、足首を回すなどの方法で血流を改善させます。痛みが気になる場合は患部に温めたタオルなどを当てて温め、ゆっくりと筋肉を伸ばしておきましょう。

これらの予防策や対処法を行っても何度も脚がつってしまう場合は、単なる筋肉の緊張ではなく、閉塞性動脈硬化症や糖尿病、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な疾患である可能性もあります。できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。脚がつりやすいだけ、と安易に自己判断せず早期に発見し治療することが大切です。

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