みなさんは野球のマウンドをご存知でしょうか。
フィールドの中で高さがありますよね。
このマウンドには決まりがあるのでしょうか。今回はそんなマウンドについて少しですが紹介したいと思います。

マウンドの構造

マウンドの高さ

•高さ: マウンドの高さは、ホームプレートのレベルから10インチ(約25.4センチメートル)です。この高さは、プロ野球(MLB)および多くのアマチュア野球リーグでも同様に採用されています。

マウンドの直径と投手板の位置

•マウンドの直径: マウンドの直径は18フィート(約5.49メートル)です。この範囲内に土が盛られ、滑らかな傾斜が設けられています。
•投手板(ピッチャーズプレート): 投手板は、マウンドの中心からホームプレート側に60フィート6インチ(約18.44メートル)の位置に設置されています。投手板自体は24インチ(約61センチメートル)の長さと6インチ(約15センチメートル)の幅があります。

マウンドの傾斜

•傾斜: マウンドの高さからホームプレートに向かって1フィート(約30.5センチメートル)ごとに1インチ(約2.54センチメートル)の傾斜が必要です。この傾斜は、投手が投球動作を行う際に必要な滑らかな降り坂を提供します。

歴史

19世紀から20世紀初頭

•初期の野球では、マウンドの高さや構造に関する統一した規定は存在せず、フィールドごとに異なる高さや形状が見られました。

1969年の変更

•1960年代後半、投手有利の傾向が強まり、特に1968年は「ピッチャーズ・イヤー」と呼ばれ、投手の成績が非常に良い年でした。この年の平均得点は非常に低く、観客にとっての試合の興奮が減少していました。
•これに対処するため、MLBは1969年にマウンドの高さを15インチ(約38.1センチメートル)から10インチに低くすることを決定しました。これにより、打者が有利になるようにし、試合のバランスを取ることが目的でした。

マウンドの高さの影響

投球の角度

•マウンドが高いと、投手はより急な角度でボールを投げ下ろすことができ、打者にとってボールが打ちにくくなります。高いマウンドからの投球は、バットに当たったボールがゴロになりやすく、打者に不利です。

投手の負担

•マウンドの高さと傾斜は、投手の投球動作に直接影響します。適切な高さと傾斜は、投手の肩や肘にかかるストレスを軽減し、怪我のリスクを減らします。

ゲームバランス

•マウンドの高さを一定に保つことで、投手と打者のバランスが保たれ、公平な競技環境が維持されます。1969年の変更以降、試合の得点が増加し、打撃戦の興奮が戻りました。

アマチュア

•高校野球やリトルリーグなどのアマチュア野球でも、マウンドの高さは規定されています。例えば、高校野球ではプロ野球と同様に10インチ(約25.4センチメートル)と規定されていますが、リトルリーグでは高さが6インチ(約15.2センチメートル)と低く設定されています。

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