アディッショナルタイムとロスタイム
サッカーのアディッショナルタイムとロスタイムについてご紹介します。
アディッショナルタイムとロスタイム
アディッショナルタイムとロスタイム、サッカーに関連してよく聞くワードですがこの2つの意味の違いを知っている方は多くないのではと思います。単刀直入言うとこの2つは同じ意味です。違いはありません。
あるタイミングからロスタイムからアディッショナルタイムに言い方が変わりました。その為、昔からサッカーをご覧になっている方の中ではロスタイムの方が馴染み深いなんて言われる方もいらっしゃるかもしれません。
アディッショナルタイムとは
アディショナルタイムとは英語で『Additional time』と表し、競技者の交代や負傷者の怪我の程度の判断、搬出などに空費される時間を意味します。 このようにサッカーでは空費された時間は相手のチームにとって公平ではない為、その分を45分経過後に追加時間とすることで公平性を保ちます。 つまりキックオフのホイッスルから90分、さらにそこから加えられる時間という意味合いです。
ロスタイムとは
ロスタイムとは英語の『Loss of time』からきていると言われ試合時間のうち、上記の理由で失われた時間を意味します。空費した時間も含めた試合時間にロスタイム引いて90分と言う意味合いです。
ちなみに Loss of time の of を抜かしてロスタイムとすることは英語の分法的には間違いであり和製英語です、ネイティブにはほとんど意味が通じませんので注意が必要です。
アディッショナルタイムとロスタイムの違い
意味が同じのアディショナルタイムとロスタイム、なぜこの2つの言葉があるのでしょうか。
実は日本以外の国は昔から同じ意味のアディショナルタイムを使っていました。
ロスタイムとは日本だけが使っていた言葉なのです。なぜそうなったかは定かではありませんが日本だけが使用して日本だけで意味が通じる呼称です。
ロスタイムからアディッショナルタイムへ変わった2つの理由
1つ目の理由とは、日本以外の世界の国々はアディショナルタイムという表現を使っていました。日本も国際基準に合わせるべくロスタイムからアディッショナルタイムに呼称を変えました。
2つ目の理由とは、サッカーのようなスポーツでは『なるべくポジティブな意味の言葉を使おう』という風潮があるからです。
過去に延長戦の方式の1つであり1点決まった時点で試合を打ち切り、先取したチームを勝者とする方式をゴールデンゴール方式と呼びます。少し前はこれをサドンデスと呼んでいた時期もありました。同じ意味ですがデスという死を意味する言葉を使い、敗者を決するよりも、勝者を決する方が良い意味合いですよね。
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