みなさんは走り幅跳びをご存じでしょうか。
陸上競技の一つですね。
中々リアルタイムでは見ることが少ないですが、
テレビなどで見る際迫力がありますね。今回はそんな走り幅跳びがルールの変更を検討しているようです。

ファウルがなくなる

世界陸連が走り幅跳びの抜本的なルール変更を検討しています。
検討案は、踏み切り板をなくして代わりに踏み切りゾーンを設け、踏み切った地点から着地点までの距離を計測するというもの。ファウルをなくし、より興奮して楽しめる種目にすることを狙いとしていますが、五輪の男子走り幅跳びで4連覇を果たしたカール・ルイス氏(62)=米国=は猛反発。現役選手からも批判や戸惑いの声が相次ぎ、論争を巻き起こしています。

現行ルール

現行ルールは、踏み切り板20cmと10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境目から計測される。粘土板に跡がついた場合は無効試技(ファウル)となる。検討されているのは、踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」を設け、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測する、“実測”で順位を決めるというもの。

世界陸連は国際大会で無効試技が多いことでファンの興味が薄れるといった懸念や、ミリ単位でのファウルの許容、長きに渡る記録低迷などの理由を受けて議題に挙がり、早ければ今年試験的に導入し、来年から適用される可能性もある。ちなみに、踏み切りのルールにおいては、2021年度に粘土板の角度が45度から90度に変更され、ファウルが増加したとも言われている。

カール・ルイス氏は

世界歴代3位の8m87を持ち、1984年ロス、88年ソウルで100mとともに五輪2連覇のレジェンドは、「マイク・パウエル(米国)やロバート・エミヤン(ソ連/アルメニア)、イヴァン・ペドロソ(キューバ)ら、偉大なジャンパーはみな勝つためにステップアップしてきた」と、歴代上位に並ぶ名を挙げ、ファウルの規制があるからこそ技術が進歩したと強調。「ファウルの可能性があるからこそ、ジャンパーの精度が向上した。それがなければ飛距離は短くなる」と綴る。

走幅跳の世界記録は男子が8m95(マイク・パウエル、米国=1991年)、女子は7m52(ガリナ・チスチャコワ、ソ連:ロシア=1988年)で、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つ、女子は2つと停滞している。だが、ルイス氏は「8m55を超えるジャンプの90%以上は1980年から2010年までのものだが、平均ファウル率は当時も今も同じ」と、無効試技数の増加の理由に反論し、「選手たちは才能を持っている。あきらめてはいけない」と現代のジャンパーへ期待を寄せています。

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