みなさんはスポーツ界隈で代理人という言葉を聞いた事はありますか。
特に海外では多くの選手などが代理人を付けて、色々と交渉すると聞きます。
しかし、代理人は誰でもなれるのでしょうか。今回はそんな代理人について少しですが紹介したいと思います。

代理人というからには、一般社会ではやはり弁護士が想起され、弁護士が選手等の契約に関わっているケースも当然にあります。例えば、日本のプロ野球の場合には、球団側は日本の弁護士資格保有者にしか代理人資格を認めておりません。

　もっとも、世界的にみてもスポーツ代理人は必ずしも弁護士資格を保有しているわけではありません。スポーツ代理人制度は、弁護士資格を有していない者にも、一定の条件を満たした場合に、選手等の契約に関する交渉・締結を当該選手等になり代わって行う権限を与える制度といえます。

「契約交渉」は、代理人の重要な仕事内容であり、スポーツ選手とその所属チーム、クラブ、あるいはスポンサーとの契約交渉を指します。
これには選手の年俸や移籍金、スポンサー契約の条件を定めるだけでなく、選手の権利を保護する役割も含まれます。
選手とチームやクラブ、スポンサーの間で希望条件が一致すれば、契約成立は容易です。
しかし、両者の希望条件が一致しない場合、代理人は交渉を行います。
契約交渉は、代理人業務の中でも特に難易度が高い部分の一つとされています。
ただし、この交渉が成功すれば、それが選手の将来を大きく左右することとなります。

「広告・スポンサーシップ契約」は、スポーツ選手とスポンサーとの間で、選手がスポンサーの商品やサービスを宣伝する契約を交渉する仕事です。
広告・スポンサーシップ契約は、スポーツ選手がスポンサーから契約金などの報酬を得るだけでなく、スポンサーの商品やサービスを宣伝することで、選手の知名度や人気を高めることができます。
広告・スポンサーシップ契約を交渉する際には、代理人は、選手の知名度や人気、プレースタイル、年齢、将来性などの要素を考慮して、スポンサーと最適な契約を結ぶ必要があります。

代理人になるためには必ずしも特定の資格は必要とされませんが、多くの重要なスキルを身につけることが求められます。
まず、代理人の主な仕事はスポーツ選手とチームやクラブ、スポンサーとの間で契約を交渉することであり、そのためには強固な交渉力とビジネススキルが必要です。
次に、契約は法律に基づいて形成されるため、基本的な法律知識も求められます。
さらに、世界規模で活動を考えている選手をサポートする場合、エージェントとして英語力も重要となります。