野球のルール「タイブレーク」とは
先日の侍ジャパンが優勝した大会でも導入されていた「タイブレーク」についてご紹介します。
「タイブレーク」とは
タイブレークは、野球だけでなく、スポーツの試合などで使われる用語で、「同数均衡を破る」ことから派生して、試合のタイブレークは同点の試合に早く決着をつける、リーグ戦のタイブレークはリーグ戦結果で同順位の選手/チームに順位をつける、の二つの場合に用いられる特別なルールや手順のことを指します。
その具体的な内容は競技種目によって様々で、区切りとなる点数より1点少ない同点の場合も一時的にルールが変更される競技もあるが、それはデュースと呼ばれタイブレークとは目的が違い、決着を引き延ばす効果がある。
本来、議会などで賛否同数の場合、議長がどちらかに1票を投じる議長決裁を「同数均衡を破る」と表現したことから派生した言葉だそうです。
野球の「タイブレーク」
野球でのタイブレークは、2018年の甲子園から導入されました。延長戦で適用される制度で、試合をスムーズに行うために回の初めから塁にランナーをおき、得点が入りやすくなる制度です。
例えば、延長十二回でも勝敗が着かなかった場合、十三回無死一、二塁から始まります。 今現在の打者の前の二人が塁に置かれ、ランナーとなります。決勝では、基本的には適用しない方向ですが、延長十五回でも決着がつかず、再試合になった場合は適用されます。
日本では、プロ野球でも導入されていなかった制度ですが、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、このタイブレーク制が導入されていました。
得点を獲得しやすくなり、拮抗した試合の流れが動く
延長戦にもつれこみ、さらに力が同じレベルの試合だと決着がなかなか決まりません。ランナーを配置することによって、得点を獲得しやすくなり、試合の流れも得点の獲得とともに変えることができます。
もちろん、相手のチームもより、しっかりと守備を固めてくるのでなかなか得点につながらない場合も考えられますが、試合を促進させてくれる力があります。それに伴い、試合時間も通常の延長戦を続ける試合よりも短くすることも可能になりす。
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