Jリーグ秋春制、2026年開始となるか
Jリーグの開幕が現状の2月から8月に移行し、翌年5月に閉幕する「秋春制」にすることが現実味を帯びてきました。
「秋春制」のメリットとデメリット
現在のJリーグは「春秋制」で、今年は2~12月に開かれいます。しかし、夏場の試合で選手のパフォーマンスが低下すると指摘されていたり、世界のトップ選手が集まる欧州のリーグと同じ秋春制に変えれば、有力選手の海外移籍がシーズン途中になる例が減るメリットがあるとされています。ちなみに2021年にプロ化したサッカー女子「WEリーグ」は既に秋春制を導入しています。
今季のアジアのクラブナンバーワンを決めるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)が9月開幕に変わることが決まったこともあり、今年に入ってからJリーグ全60クラブが実現の可能性を議論してきました。メリットがある一方、秋春制にすると冬場の試合が増えることが心配されています。
降雪による影響を避けるため、12~2月はリーグの中断期間となる見通しとのことですが、それでも完全に降雪を避けられるかは不透明といわれています。また、降雪地域のクラブは中断期間を除く冬場、アウェーの試合が続く日程が組まれるとみられ、コンディション維持の難しさも指摘されています。
秋春制の移行は賛否両論。どうなる?
雪国のクラブでは、サポーターから不安の声も挙がっていて、モンテディオ山形は、サポーターの要望に押される形で「シーズン移行意見交換会」を開催されました
あるサポーターは「2月中は雪かきに追われる。雪かきのピーク時に試合が組まれると試合に行けない」「熱心なサポーターが無理して試合に行くと危険がある。Jリーグにはそうしたリスクを考慮してほしい」と訴えたそうです。山形の相田健太郎社長はJリーグの方針を受け入れる認識を示しつつ「クラブのブランディング(ブランド化)や選手獲得に与える悪影響を一番懸念している」と答えた。例に挙げたのが、雪の影響を受けずにプレーできるクラブに移籍する選手が増える可能性です。
SNS上でも賛否が飛び交う状況で、幅広い合意を得て年内に移行を決定できるのか今後の動向に注目が集まります。
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