サッカーのシミュレーションとは

シミュレーションとは、ファールをされたフリをすることを意味する用語です。実際にはファールをされていないが、自ら倒れ込んでファールに見せかけることで、審判を騙そうとする行為がシミュレーションです。自ら倒れ込むことは「ダイブ」とも呼ばれます。

さらに、怪我したフリをして時間を稼ぐ行為などもシミュレーションの一つです。

もし、審判にシミュレーションと判断された場合には、反スポーツ的行為に対する警告としてイエローカードが出されます。程度によってはレッドカードが出されることもあります。

反スポーツ的行為とは、スポーツマンシップに反し、アンフェアであるとされる行為です。そのため、シミュレーションは反則の一つとされています。

VARの導入でシミュレーションがより明確に

近年では、VARの導入により、シミュレーションがより正確にジャッジされるようになりました。2017-18シーズンのセリエAとブンデスリーガを皮切りに、現在では多くのリーグで導入され、Jリーグでも2021シーズンから導入されています。

VARの導入により審判がリプレーを見れるようになったことが、シミュレーションかどうかの判断がより正確になった理由です。

シミュレーションとマリーシアの違い

マリーシアとは「ずる賢さ」を意味するブラジル発祥のポルトガル語で、言い換えると、戦況を把握して、試合を上手に進めることを指します。

具体的には、審判に対してアピールすること、ファールを誘うこと、戦況に応じてボールをキープすること、戦況に応じてポジションやフォーメーションを大幅に変えることなどです。

シミュレーションとマリーシアの違いを簡潔に言うと「スポーツマンシップの有無」において異なります。審判を欺くスポーツマンシップに反するシミュレーションに対し、マリーシアはルールに則った上で賢さが伴ったスポーツマンシップがあるプレーとして捉えられます。

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