イニエスタがヴィッセル神戸退団へ

先日、サッカーJ1のヴィッセル神戸が、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの退団を正式発表しました。神戸市内のホテルで行われた会見では、イニエスタが約5年を過ごしたクラブを離れることを決断した胸中を語りました。

今季ここまでのリーグ戦出場はわずか3試合で38分間でスタメン起用は1度もなし(5月25日現在)。コンディション不良などで調整が遅れたことに加えて、J2降格危機にあった昨季からチームが戦い方を変えたこともあるようです。

ヴィッセル神戸は以前「バルサ化」を掲げ、ボールポゼッションにこだわるスタイルをとっていましたが、昨年のチーム事情から、今シーズンはハイプレスなどハードワークをベースに、攻撃では前線のタレントにロングボールを集める戦術に転換。これが奏功し、現在はリーグ首位の座をキープしています。

世界最高のMF!アンドレス・イニエスタ

イニエスタといえば、リオネル・メッシ、シャビ・エルナンデスらと並んでFCバルセロナの育成アカデミーであるラ・マシアの最高傑作と称され、2010年代においては世界最高のセントラルミッドフィールダーの一人ともいわれています。

バルセロナでは2002年から2018年までプレー。2015-16シーズンからは3シーズンにわたってキャプテンを務め、9度のラ・リーガ優勝と4度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝を含む35のタイトルを獲得。これはスペイン人選手の最多記録です。

2018年からは日本のJリーグのヴィッセル神戸に移籍し、2019年にはクラブ史上初の天皇杯優勝に貢献。2019年からは同クラブのキャプテンを務めていました。

スペイン代表ではU-16、U-19、U-21チームでプレーし、2006年にフル代表デビュー。スペインが優勝したUEFA EURO 2008では全試合に出場。2010 FIFAワールドカップでもスペインの主要メンバーであり、オランダとの決勝戦では決勝ゴールを挙げスペインの初優勝に貢献しました。UEFA EURO 2012でもイタリアとの決勝戦でマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなどスペインの連覇に貢献し、大会MVPにも選出されています。

2009年のバロンドール投票では4位、2010年では2位、2011年では4位に選ばれ、2020年に選出されたサッカー歴代ベストイレブンであるバロンドール・ドリームチームでは攻撃的ミットフィルダーの枠でジーコやロベルト・バッジョらを抑え6位にランクインしています。

イニエスタ、神戸での最後の試合は、、、

今季いっぱいまで残っていた契約を満了する前に退団を決めたイニエスタは、6月6日に東京・国立競技場でバルセロナと親善試合がありますが、会見では7月1日の札幌戦(ノエスタ)が最後の試合となることが明かされました。

また今後については、チームは決まっていないようですが、現役続行する意向を明かしています。退団は残念ですが、今後の活躍に期待したいですね。

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