10年前まではピッチャの評価で勝敗数が重要されるていましたが、今は勝敗数で投手の評価をする時代ではなくなりました。
今では様々な指標をもとに、ピッチャーが評価されていますので、少しその指標を説明していきます。

防御率・QS・HQS

●防御率
投手の指標として一番聞き慣れたものだと思います。
1試合(=9イニング=27アウト)でいくつ自責点を取られるかを平均したもの。
防御率 = (自責点 × 9) ÷ 投球回で計算されますね〜

●QS(クォリティスタート)・HQS(ハイクォリティスタート)
先発投手が試合を作れたかを測る指標です。
6回3失点以下ならQS達成。
7回2失点以下ならHQS達成となります。
QSで防御率4.50となります。投球数制限があるメジャーが元なので、日本の野球的には、防御率的は少し高い感じですね。

日本の野球的には、7回3失点でQSくらいの方がいいのかもしれませんね。

このQSは、先発投手の安定感を表す指標としてメジャーリーグでは一般的に使われており、全先発数におけるQSの比率(QS率)は勝利数以上に先発投手の能力を表すものとされています。(勝利数は、打線による援護点や後を受けた中継ぎ投手の成績、先発投手を続投・降板させる監督の采配などにも左右されるため、先発投手の純粋な能力評価には適さない)
結果的にどれだけ試合を作れたかを表す指標であると言える。
一方で、失点率や防御率は投球以外の要素も大きく含んでいるため、QSもまた単独では純粋な投手の能力を測る指標とはならないことに注意が必要。

また、成立条件が「先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内」のため、6回を3自責点以内に抑えたが、7回以降に4自責点以上を取られた場合はQSはカウントされません。

ちなみに先発投手が、QSを記録しながら敗戦投手になることをタフ・ロス(不運な敗戦)。逆に、QSの条件を満たさずに先発勝利を挙げることをチープ・ウィン(安っぽい勝利)と言われています。

WHIP・FIP・RSAA

この3つを知っている方は、メジャーリーグ好きやデータマニアじゃないでしょうか。
日本では聞きなれない指標を簡単に説明します。

●WHIP
1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値。
与四球数と被安打数を足した数値を投球回で割ることで求められる(死球や失策など、安打や四球以外による出塁は数えない)。
先発投手よりも、中継ぎや抑えの投手を比較するときによく使っている印象です。
防御率が良くてもWIPSが高いピッチャーは、安定した中継ぎ・抑えとは言えないかもしれませんね。
問題点としては、シングルヒットもホームランも「被安打」として同じ扱いを受けることです。

●FIP
投手としてコントロールできるのは奪三振・与四死球・ホームランくらいで、その他のフェア打球は運による要素(チームの守備力や球場の特徴など)があるんだよ」という理論(DIPS)の簡易版がFIPです。
つまり、ゴロアウト、フライアウト、単打、二塁打、三塁打、の概念がこの指標にはないということです。

計算方法は、
{被本塁打 × 13 +(与四球 + 与死球 − 敬遠)× 3 − 奪三振 × 2 } ÷投球回 + リーグごとの補正値

と複雑すぎますね。
防御率や勝敗の上では目立たなくても、FIPで真価を見いだせる投手もいます。
ただ防御率同様、FIPも100%信用できる指標ではありません。
球場によって本塁打の出やすさが違いますので、ホームグラウンドによって影響を受けてしまう指標でもあります。

●RSAA
RSAA(あーるえすえーえー、Runs Saved Above Average)とは、野球において、特定の投手が登板時に平均的な投手に比べてどの程度失点を防いでいるかを示す指標です。

計算方法
RSAA=(リーグ平均失点率-失点率)×投球イニング÷9

RSAAがプラスなら平均よりRSAAの数値だけ失点を防いでおり、逆にマイナスなら平均よりもRSAAの数値だけ多く失点していることになる。投球回が多いほど絶対値が大きくなるため、長いイニングを投げる事についても評価される指標である。注意点として、失点は味方の守備力や球場の影響を受けるため失点率をベースとするRSAAは投手の純粋な能力を表す指標ではない。あくまで投球結果を評価する指標です。

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